吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。

吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。

社会人スタート&経験ゼロ…それでも「脱初心者!」をねらうテナーサックス吹きの雑記系ブログ

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Woodstone SolidSilver PGPをめぐるエピソード。

本編はこちら


音楽に対する真摯で誠実な姿勢。

音楽に対して決して嘘をつかない。

音楽を一途に想い続ける。


それがこのブログで敬意を表して小悪魔師匠と呼ぶその方です。


彼女が音楽を語り取り組む姿は、音楽という信仰の敬虔な信者を思わせます。『音楽に生きる』、そんな小悪魔師匠を私は尊敬しています。


さて、そんな小悪魔師匠の心を瞬く間に奪ったのがこのリガチャー。

   ↓ 

【Woodstone 総銀製 PGP (Front)】
吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。-WS-SSPGP_front

『実はねぇ…リガチャー変えたの』と切り出したのはもう2年半前のこと。

小悪魔師匠から道具の話をするのは、今でもかなり珍しいこと。

しかも、なぜか少しハニカミながら話し始める。


『知り合いが\25,000-もするリガチャーを買ったって聞いてね。思わず”リガチャーにそんなにお金をかけるなんて考えられない!”って言っちゃったの。でも強引に勧められて渋々試してみたら…この有り様なのよね~(笑)』

まるで素敵なプレゼントをもらった少女のよう。満面の笑み。


それまで使っていたリガチャーは、小悪魔師匠の師匠が20個近くの中から選んだものだそうで『中のプレートまで一枚一枚選らんでもらったんだよ♪』と話していたほど、思い入れのある代物でした。


『信じられないくらいレスポンスがいい!』

『まるで魔法みたい』


小悪魔師匠は多くを語りませんでしたが、

音楽に厳格な小悪魔師匠を魅了し愛用の物を手放させたという事実。

そして何より興奮気味に新しいリガチャーの話をする師匠の笑顔。


このリガチャーが"ただならぬ代物"であることは明白でした。


そしてこの一週間後…

私はこのリガチャーを手にすることになったのです。


以来、私も師匠もずっとこのリガチャーを使い続けています。

~後日談~

その年の小悪魔師匠のお弟子さんが集う忘年会にて。

なぜか師匠のヘアカットについて話が盛り上がっている。


師匠   :『これカリスマがカットしてるから\XX,XXX-もするんだよ~』

弟子一同:『え”ぇっ!!そんなにするんですか!?


 さすがに人前でパフォーマンスをするプロフェッショナル。

 必要経費で落ちるのだろうけど…いやはや信じられない。


ある弟子:『例のリガチャーが普通に買えるじゃないですか。』

師匠   :『あっ、あれね♪いいよー本当にレスポンスが…(続く)』

別の弟子:『カリスマはナイけど、私もリガチャー買っちゃおうかなぁ』

私     :『いいですよ。私もオススメします。』

師匠   :『そうだ、シンさんも使ってるんですよね~どうですか?』

私     :『魔法がかかってますよねアップ

師匠   :『ねー!音譜



楽しく賑やかなお酒。

夜はこうして更けてゆく。

えっと…リガチャーの話です。

こんな歯の浮くようなセリフ、女性には過去に一度くらいしか言ったことないです(笑)遠い昔の話ですよ…若いって怖いですよねにひひ


さて話を戻しまして、現在私が使っているリガチャーについてです。

私はもう、このリガチャーしか使うつもりはありません。

           ↓  (ちょっと言い過ぎかな…と反省しつつ)

【Woodstone 総銀製 PGP (Front)】
吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。-WS-SSPGP_front

【Woodstone 総銀製 PGP (Side)】
吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。-WS-SSPGP_side

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【音色】                【吹奏感】

・力強くまとまりある音       ・驚異的なレスポンスの速さ

・柔らかく温かみのある音     ・真っ直ぐ自然に入る息

・きめの細かい音          ・イメージした音程にあたる素直さ

・密度の高い音


 注) ブラスや銅にメッキしたタイプもありますが全くの別物です

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本物と呼ばれるものには「感動」があります。

手にとって吹いた瞬間、理屈を超えてすべてを悟ることでしょう。

『あぁこれは本物だ・・・これ"以上"なんて想像すらできない』と。


特筆すべきはその自然な吹奏感

マウスピースに息を吹き込むという感覚は全くありません。

息を吐くと音が出るんです。(←ここが重要)


私自身、「音を鳴らす」という感覚が「音が出る」へと変わったことは、

サックスが自分の一部のような感覚を掴み始める「はじめの一歩」となりました。


・息を吐くとすぐ

・何のストレスもなく     ⇒ 音が出る ≒ 自分の一部のような感覚

・イメージ通りの音程で



まさに夢のようなこのリガチャーですが…

あっさりと現実に引き戻されるんです、値段を見るとあせる

世の中って上手く出来てるもんだなぁと感心させられます得意げ



予算の厳しい方は、余裕ができるまで手に取らないようにご注意をビックリマーク

知らないうちにお財布が軽くなっていても私は関知しませんので、

あしからずご了承ください。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


実は小悪魔師匠がこのリガチャーを使っています。


2年半ほど前でしょうか、師匠がこのリガチャーに突然変えました。

その時にお聞かせいただいたお話から、私はこのリガチャーを試すことを決意しました。

このエピソードも合わせてご紹介してきたいと思います。


⇒エピソードはこちら

社会人になってサックスを始め、もうすぐ3年。

石の上にも…とは言うものの、相変わらず初心者な私ではありますが、

多少なりともこの3年間で気付いたり考えたりしたことがあります。


で、タイトル。偉そうでスミマセンしょぼん

私のような会社勤めの社会人がサックスを始めたとき、社会人スタートならではの事情と苦労があると思います。同じ境遇にある方が上達につなげるヒントとして、この記事を読んでいただけると嬉しいです。



ではまずは結論から。

 「初心者のうちから徹底的に道具を選びましょう」


注)「良いものを厳選する」ことを意味します

  「頻繁に道具を変えること」ではありません(←むしろ逆効果)


ここで言う道具とはサックス本体はもちろん、口に近いこの辺は丁寧に選ぶことが大切だと思います。

  ↓ (いずれも私の今のセッティングです)

【マウスピース/Ottolink Tone Edge7*】
吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。-OttolinkToneEdge7_Top

【リード/Rico JazzSelect 2M FrenchCut】

吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。-RicoJazzSelectF
【リガチャー/Woodstone SolidSilver PGP】

吾輩はサックス吹きである。色気はまだ無い。-WS-SSPGP_side


社会人スタートで重要なことは、

『鳴らない楽器のまま練習しない』ことだと思います。


社会人はとにかく時間がありませんショック!


短い練習時間で効率よく上達する工夫や環境が必要です。

学生やプロと同じ感覚で苦労したり試行錯誤していると、老後はすぐにやってきてしまいます。練習に割ける時間が圧倒的に少ないのです。


一方、道具は吹奏感に劇的な変化をもたらしますドンッ
リガチャーを変えただけで出なかった音が出た!なんてことも普通にあります。サックスは奏者の技量だけでなく、道具の影響力も大きな楽器なのかもしれません。


私自身、自分に合った道具に巡り合えたことで演奏法に大きな改善がありました。

  ↓ (成長につながった個人的な道具の変更)

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【本体】

 YAMAHA YTS-275 ⇒ YanagisawaT-992

【マウスピース】

 SelmerSolist ⇒ Lebayle LRⅡ

【リード】

 Vandoren ⇒ Rico

【リガチャー】

 Bay GoldPlate ⇒ Woodstone SolidSilver PGP

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自分に合った道具に巡り合うことのリターンは大きいです。

初心者のうちに巡り合えれば、抱えている問題の解消だけでなく、鳴らない楽器で悪いクセをつけてしまう潜在的なリスクも回避できます。


従って、

 ・楽器で解決できる問題は楽器で解決する

 ・努力して解決しなければいけないことに時間を使う

ということを意識して、良質な練習に励むことは大切ではないでしょうか。


つまり「初心者のうちから徹底的に道具を選びましょう」ということ。




初心者のくせにおこがましいとは思いつつ…会社勤めしながらサックスに励む方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

長文で失礼しましたお月様



そんなこんなの事情で…

このブログではサックスのパーツ/アクセサリも紹介していきます。