「自分の好きなことができるかどうか」という基準だけで、進路を決めてもいい。

これって、とても不思議ですよね。

自分の将来を左右する大事な進路を、たった1つの基準だけでカンタンに決めていいのかと・・・。

そう考えると思います。

でも本当に大丈夫なんです。
なぜ大丈夫なのか、例え話を使って見ていきましょう。

例えば、自分が大好きな分野の研究ができる大学が見つかったとします。

自分はそこで思いっきり研究がしたい。
そう思っていたとします。

でも、勉強ができないから入学することができない。
親からも反対されている。

今の家からだと学校に行くのはとても大変。
授業料もとても高い。

だから、自分の偏差値や、授業料、大学の立地場所などなどいろいろと考えて、志望校を決めよう。。。

このようにして自分の進路を決めた方もいるでしょう。


もちろん、偏差値や授業料、大学の立地場所などを考えることはとても重要で、進路を決める上で考慮しなければならない点です。

ただ、それらをいろいろと考慮した結果、始めの「自分の好きなこと」をあきらめ、他の選択肢を選ぶということはあまりオススメできません。

そうではなく、こう考えてみてはどうでしょう?

「自分の好きな研究をするために、今課題となっている自分の偏差値はどうやったら上げることができるだろう?」

「親はなぜ自分が研究をすることに反対しているんだろう?」

「お金がかかるけれど、奨学金とかないのだろうか?」


そうなんです。
才能がない、スキルがない、時間がない、お金がないなどなど、進路を決定する時にこういった話が出てきますが、それらは進路を決める時の基準じゃなくて、課題なんです。

だから「今、自分にはコレが足りないからやらない」という結論ではなく、「この課題をどうやって解決しようか?」を考えた方が良いのです。

そうすれば少なくとも「自分の好きなこと」はできます。

「自分の好きなこと」をやるために様々な課題にチャレンジする。

そのチャレンジを1つずつクリアしていくのは、自分が成長していることが実感できて、とても楽しいと思います。

「自分の好きなこと」をしていて、さらに自分の成長が実感できる。
そして、「自分の好きなこと」をする環境が整っていく。

こんな幸せで楽しい毎日はありません。

だから「自分の好きなことができるかどうか」という基準だけで、進路を決めても大丈夫なんです。

ね、とってもシンプルでしょ?


でも「自分の好きなことをする」ってワガママな気がする。

そのように感じた方もいらっしゃるかと思います。
でも「自分の好きなことをする」のはワガママじゃないんです。

むしろ周りに感謝され、応援してもらえることもあるんです。
(つづく)

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著者: P・F. ドラッカー, Peter F. Drucker, 上田 惇生
タイトル: プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか