題名の答えを一言で言えば、「認識の発達(知的な発達)」だと言われます。

先日の水曜日は10才の長女ちゃんと6才次男くんといっしょにゲーセンでメダルゲームをしたのです。この暑さです。外で遊ぶといろいろ危険なので、ココに避難しました 笑

動く台が手前に寄ったそのタイミングでタイミングよくメダルを入れると、多くのメダルが出るという体験をした長女ちゃんと次男くん

反対に、動く台が奥にいったタイミングでメダルを入れると、メダルは出てこず没収されてしまいます。

その内、動く台が手前に寄る動きを見せると、目が大きくなり真剣な表情を浮かべるお二人 笑笑

人間の知性は、環境から与えられた体験を取り入れて、環境や体験へ自分なりのイメージ(シェマ)※1を作ります。

そこには、言葉にはないものですが、自分なりにイメージ(シェマ)を得ているのだと分かります。

動く台の視覚、メダルを投入するという運動、多くのメダルが機械から出てくる時に聞こえる聴覚、手に取る運動、快感という身体感覚という一連の感覚と運動がひとまとまりのセットとなり頭の中で図式となったものがここでいう自分なりのイメージ(シェマ)です。

そして、逆に動く台が奥にいったタイミングで投入してしまいメダルは出てこず没収されます。そうならないように、手前に来た時に入れようとイメージを作り直すことを、「調節」と言います。

たくさんの体験をして自分なりのイメージを調整し、より複雑で高度な自分なりのイメージ(シェマ)を作り上げて環境により合理的に適応していくことが知性の発達であるというのが、ピアジェの精神発達の原理※2だという事です。

ゲーセンでは2時間ほど涼んでいました。途中メダルが残り50枚を切りましたが、最後はなんと350枚を超えまして、ゲーセンのメダルバンクに預けて帰宅。楽しい思い出となりました。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。なにか一つ参考になれば幸いです。

※1 自分なりのイメージ(シェマ)
図式や構図という意味合いの言葉。記事では、自分なりのイメージという言葉を使っています。自分のシェマに取り入れることを「同化」と言います。

※2 ピアジェの精神発達の原理
子供は能動的・主体的に世界を捉えながら精神発達の道を歩むというモノ。一方で、なぜ個々人に作り上げられたシェマ同士でお互いに通じ合える社会が作られるのか説明がしにくいものとなっている。
記事に記載したように、ピアジェ(Piaget,Jean.1896-1980)といえば、同化と調節による子供のシェマの形成に注目した人物として、また「発達の4段階」があまりにも有名です。今回の記事ではあえて紹介しません。

※参考文献
・子どものための精神的/滝川一廣/医学書院/2017年4月1日発行
・心理学手帳2022/創元社/2021年9月10日発行
・公認心理師国試キーワード攻略/宮川純/講談社/2019年5月15日発行