A型の人は几帳面、B型の人はアイデアマン、AB型は天才肌とか、って聞いたことありませんか
人間は、自分が所属する内集団から見た場合、それ以外の外集団の人に対して、このような概念を当てはめてしまいがちだと言われます。
該当する人は1人しか知らないのに、まるでその集団全体に共通する特性のように見えてしまうのだから不思議です。
このように、特定の集団に対する、過度に単純化、画一化された概念のことを『ステレオタイプ』と呼びます。
ステレオタイプ化は、無自覚のうちに始まっていることが多く、特に悪いイメージを持ってしまうと、偏見や差別へと繋がっていきかねません。
僕自身の経験でも、話したことがない他部署の人から、真面目で融通が聞かない人、理屈っぽい人だと思われていることがあります。
話してみると、「面白い人だった」とか言われますが、本当に面白いと言われている場合もあれば、嫌味で言われていることもあり、それはそれで鑑別が必要です。笑
このようなステレオタイプから抜け出す方法というのがあります。
一つ目は、相手が属しているカテゴリーをより多く知ること。意識して違った角度から見るようにする。
仕事では障がいのある方相手に心理系の仕事しているけど、仕事以外ではカードゲームや占いもやれるんだね、とか
二つ目は、相手のことをよく知ること。僕の例に挙げたように、実際に接してみると、「実はこうだったんだ!」「想像と違う!」ということが出てくる。
ステレオタイプをなくすことは出来ないと言われていますが、自分たちの中にそのように物事を単純化して見てしまう傾向があることを認識しておくだけでも、社会は違ってくるのではというお話でした。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。(了)
参考文献
・眠れなくなるほど面白い社会心理学/亀田竜也/図書印刷/2022年9月1日第14刷発行
写真
・2024年3月18日カードゲーム(ポケカ)をしている場面の卓上写真