セロトニンは身体のどこで作られるか知っていますか?脳内?腸壁?または血小板中?

答えはすべて正解です。

しかし、その割合については知っていますか?

実は、脳内が僅か数%で、腸壁が95%とされています。※1

言うまでもなくセロトニンは人の幸福感を左右するホルモン※2です。

仮に便秘となると、便秘は慢性の腸壁炎症であるので、当然セロトニンを作る働きは低下し、分泌量は激減します。

そうなると、気力の低下や、慢性疲労、うつ症状など心の病を招くことに繋がるのです。

昨年の話ですが、私が知っているグループホームで5人中3人がコロナウィルスに感染しました。平均年齢でいえば50〜60代で、日中は働きに出ている人達であり、朝晩は同じ食事を食べていました。

なぜ3人は罹患して2人は元気だったのか、実はその2人だけ毎日ヤクルト400を飲んでいたのです。

コロナウィルスは腸に多く存在するACE2受容体と結合して感染すると言われますが、免疫細胞の70%は腸内にあると言います。

この例の場合、ヤクルト菌※3が腸内にいる善玉菌の餌となり、血液をサラサラにし、結果的に自律神経の安定、免疫力向上へと繋がったのでは説です。

また、緊張やストレスといった自律神経の乱れは便秘や下痢を引き起こすと言います。

感染しなかった利用者2人は普段からよく笑う、緊張やストレスに無縁な方達でした。自律神経を整えることは大事だな、とも感じました。

腸と心(自律神経)は相互に作用しています。どちらかが不調でも、もう片方でリカバリーするように気をつけていきたいと思います。(以上)

※1 参考文献
図解眠れなくなるほど面白い自律神経の話/小林弘幸/2020年3月1日第1刷発行

※2 幸福ホルモン
ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、β-エンドルフィン

※3 ヤクルト菌
乳酸桿菌、L.カゼイ・シロタ株の通称。