職場の金銭担当を任せるなら、どんな新人が良いと思いますか?


そもそも新人に金銭担当は任せられない、と考える人が殆どだと思いますが、新規オープン店舗で自分以外に任せないといけないケースもあるかと思います。


あなたは社長です。以下4名の候補者がいるとして、誰に任せますか?


1.会社に対して熱く語る人

2.仕事に関係する専門的な資格は持ってないがコーヒーを淹れてくれたりいかにも優しそうな人

3.暇そうにしている人

4.自由に生きている人


実は上の候補者リストは「犯罪を犯さない人」の要因※1を少し変えたものになります。


選択肢を順に見ていきます。


1.会社に対して熱く語る人


👉語る内容に拠ると思います。「会社とはこうあるべきで、うちの会社はダメだ、」と語る人もいれば、「うちの会社のこう云う理念に僕は同意してだからここに入りました、」と語る人。後者の場合であれば、会社に対して「愛着」を持っている訳ですから評価できます。


2.仕事に関する専門的な資格を持っていないがコーヒーを淹れてくれたり優しそうな人。


👉人の優しさや信頼は永遠のものではないです。人は人生のある時に5人に1人がなんらかの精神疾患を患う※と言われます。人は弱いんです。逆に言えば、専門的な資格がある人は犯罪を犯した時にこれまでその資格を取るためにかけた時間や金銭を含めた「投資」を失ってしまいます。自制心が働きますよね。その点で沢山の投資をしている人は評価できます。


3.暇そうな人


👉時間をもて遊んでいる訳ですから犯罪を犯すことが多いです。実際に、無職は犯罪を犯すことが多いです。逆に言えば、スポーツでも勉強でも、忙しそうにしている人は悪いことをしている「暇」はありませんから評価できます。


4.自由に生きている人


👉例えば、思ったことをなんでも言う人がそういう人だという捉え方もあります。しかし、ルールや秩序を守らない中で好き勝手言う人は信用できませんよね。私達が生活している社会には、法律やルールなどがあり、それによって安全で秩序ある生活が確保されています。自分もその中の一員であり、それを尊重し、守るべきという「規範」意識のある人であれば評価できます。


さぁ、誰に任せるべきでしょうか?


👉僕個人的には、選択肢1か選択肢4がとりあえず候補者です。選択肢1の人なら「愛着」という点では評価できるけど、他の点「投資」や「暇」「規範」という点ではどうか、という点も考慮した上で決めていきます。他の点が2人とも全くダメで、意外に選択肢2.3の人が他の点では良かったりすることもあるかも知れません😆


最後まで読んで下さった方ありがとうございました。(了)


社会的絆理論 犯罪の統制理論の一つ。コントロール要因は個人の内側にあって逸脱を自制するものとして、ハーシーが論じた。

参考文献:日本心理学諸学会連合 心理学検定局.2009.心理学検定 基本キーワード[改訂版].東京.実務教育出版

参考文献:ラスハリス.2015.幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない.東京.筑摩書房


参考文献:越智啓太.2024.眠れなくなるほど面白い図解犯罪心理学.東京.図書印刷株式会社