皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
「これだけお母さんの為に頑張ったのに、
なんで認めてくれないの?・・・」
「女手一つであんたを一生懸命育てて来たのに
なんで私の言う事にいちいち逆らうの?・・・」
「私がこれだけ貴方に尽くしてるのに
なんであなたはわかってくれないの?・・・」
「ユミの為にと思ってしてあげたのに
なんで喜んでくれないんだ?!・・・」
親子、兄弟姉妹、夫婦、恋人、友人・・・。
人間関係の距離が近づけば近づく程、
「愛情の行き違い」で苦しんだり、
喧嘩して距離が離れてしまう事がよくあると思います。
お互いが好きなのに、何故そうなってしまうのでしょう?
勿論、「性格の問題」や「コミュニケーションの仕方」の拙さ、
等色々要因はあると思いますが、
ここでは「コミュニケーションの仕方」について
取り上げたいと思います。
最初に、便宜上
「与え手」=相手に気を使ったり、何かをしてあげる側
と
「受け手」=相手に何かしてもらいたい側
と定義します。
まず「与え手」の注意点として、
①相手(受け手)が望んでいるものを明確にする
②それを与える事によって、自分が得たいもの
を明確にする
③それらをお互いに合意した上で与える
例えば、
「会社の売上の為に頑張って残業しよう」と
会社の為に自分の時間や労力を「与えよう」
と考えた人を例にしてみると、
①相手が望んでいるもの=売上を上げる事
②自分が得たいもの=昇給・昇進等の評価
そして、それらが(暗黙の上でも)「③」の
合意されているものであれば、
何の不満も出て来ないと思います。
ところが、「③」の合意が不十分な為、
「②」の自分が得たいものが手に入らなかった時には
「これだけ頑張ったのに評価されなかった」
と不満が湧いてくるでしょう。
また例えば、被災地へボランティアへ行った時を
例にして、
「ボランティアをして被災者に感謝されたい、
笑顔になってもらいたい」という気持ちで
必要だろうと思って持って行った物資が
不評だった為にがっかりして帰って来たとします。
この場合は
①の相手が望んでいるものを明確にしていなかった事
と
②自分が得たいもの(笑顔・感謝)が手に入らなかった事
が原因で不満が生じた訳です。
ですから、「愛情の行き違い」を防ぐ為には
基本的には「①」~「③」をはっきりさせておく
必要があります。
例えば、
子「お母さん今度のテストで学年で10番以内に
入ったら(①)、
新しいゲーム機を買ってよ(②)」。
母「わかったわ!頑張ってね(③)」
このコミュニケーションでは「①」~「③」の
全てが満たされていますので不満は出ない筈です。
(教育上の問題はさておいて(笑))
ですから、「愛情の行き違い」が頻繁に起きる方は
①「与え手」側は、相手が望んでいるものを聞く事
⇒”察する”のではなく「どうして欲しい?」「何が欲しい?」
と聞いて、相手が望んだものだけを与える
(相手が望んでもいない物を与えるのは
ただの”押し付け”だと思います)
「受け手」側も”察してよ”ではなく、自分が望んで
いるものをはっきり伝える
(”察してよ”のコミュニケーションが増えれば
増える程、お互いに「行き違い」が増えるでしょう)
②「与え手」側は自分が得たいものを相手に伝える事
⇒ここで問題になるのは、例えば「感謝されたい」
「認めて欲しい」等は言えないですよね?(笑)
しかも、感謝するとか認めるとかは相手次第です。
ですから、合意はとても難しくなります。
それでも「与え手」が与えたいのであれば
得たいものが得られないかも?と覚悟して
おく事が必要だと思います。
「受け手」側も相手から「与えてもらった」と
感じたら「有難う!代わりに私はあなたの為に
何が出来る?」と聞いてみる事も良いでしょう。
(”察してよ”コミュニケーションの撲滅の為にも(笑))
③お互いが合意する事
⇒ここで、「与え手」側は、相手(受け手)の反応に
左右されず(合意がなくても)、
得たいものを得る方法があります。
それは、例えば
「何か僕にできる事はありませんか?」と被災地に乗り込んで、
「じゃあ、がれきを片付けてくれたら助かる」
と言われ、
誰も見ていない所で がれきを片付けて、
感謝もされず帰って来た時に
「少しでも役に立ったかな?」と満足感を
感じる人もいるでしょう。
これは「①」のみで「②」と「③」が不要な「与える行為」
です。
つまり、「与える」事によって相手から何かを得るのではなく
自分の中から貢献感や満足感が得られる訳です。
※「受け手」側の注意点としても同様に
①相手(与え手)が望んでいるものを明確にする
⇒(○○してくれて有難う!)
「代わりに私はあなたの為に何ができる?」等
②自分が相手(与え手)から得たいもの
を明確にする
⇒「〇〇してくれたら嬉しいんだけど・・・」等
③それらをお互いに合意した上で与える
以上結論を言いますと、
A:人に愛情を与えたり受け取る場合は
”言わなくても察してよ”のコミュニケーションを
できるだけ排除し、「①」~「③」を念頭に置く事、
B:それでもお互いの合意が難しい場合、
「与え手」側は自分の望むものが
相手から返って来なくても良いと覚悟した場合
のみ与えるか、
返って来る相手に与え、返って来ない相手には
与えないようにする事
C:相手から得ようとばかりせず、
自分の中から貢献感や満足感が得られるもの
を与える事も考えてゆく事
が大切だと思います。
それでは今日も良い変化を
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