久しぶりにジャック・ジョンソン2005年発売のアルバム『In Between Dreams』を聴きながらこのブログを書いています。
タイトルを直訳するとー夢の間でー
意味深なタイトル。
サーフミュージックの代表格でもあるジャック・ジョンソンのこのアルバムは当時とても売れていて、お洒落なお店に行くと大抵このアルバムがかかっていたイメージがあります。
ノラ・ジョーンズが売れたのも同じような時代でしたね。
ジャズのコンピレーションアルバムも盛んで、様々な面白いアルバムがありました。
洋楽は一見、優しい雰囲気の歌でありながらよくよく聴くと絶望を歌っていることもあり、意味を知ることで聞くときに身構えてしまう歌も時にあります。
今の日本の音楽の流れはとても読みにくくて、それこそ多様化の時代、ポジティブなだけでもダメ、それでいて一時期のような日本人らしい歌謡曲はもうなかなかヒットチャートには登場しにくくもあるようです。
超絶技巧な音楽に関しては人々はそこにある一定の価値を感じるようで、一部のシェアを固く握り締めています。
超絶技巧な音楽は本来、甘いメロディーでもイケるはずなのに、なぜか多くの超絶技巧アーティストはミクスチャーな激しい音楽へと向かう。
人々の鬱憤が溜まっているからか、世の中の喧騒的空気感からか、歌詞の内容も一筋縄ではなく、ラブソングの中にも仏教的思想が注がれ、キリスト意識が注がれ、真理を歌にしてみたいと試みるアーティストもいる。
真理とは本来、独り占めできるようなものなどではなく、誰にも説明することなどできないからこその真理であり、私たちが正解であると言った時点で、翼が生えて逃げていく。
エネルギーがあり、希望があり、胸が熱くなるような歌を聴きたい。
それでいうと先日のブログでも書いたけれど、THE ALFEEなどは曲によっては今、改めて聴き返すと、現代的事象とリンクして、さらに価値観の高い音楽として胸に迫ってくる。
贅沢な録音環境など、音楽的なグレードも作用しながら、熱の込め方が半端ない。
歌は一体、どこへ向かうのだろう。
これからの若者たち、10代20代は、どんな音楽を聴き、どんな音楽を奏でていくのだろう。
僕たちの時代よりも技術に関してははるかに超越していることは認めざるを得ない。
それでもどれだけAIが発達しようとも、どれだけ情報量が増えようとも、人の心だけは人間の経験が価値を決めるものだと思う。
時代の雰囲気に負けたくはない。
たとえ木っ端微塵に砕けようとも、自分が信じる歌を書き、
自分が癒される歌を聴いて、与えられている「ある」に意識を向けて時代を見ていたい。
様々なことはありながらも、僕たちは音楽を聴くことができる。
屋根があり、水道からは水が出て、会話をすれば笑い合うことができる。
音楽って本当はもっとシンプルなもの。
それは空気に似ている。エネルギーに似ている。
優しく呼吸をするようにこの時代に生きながら、素敵な音楽の登場を待っている。
それに自分が関わることができたなら最高だと思う。
Makoto ATOZI
作詞家 Makoto ATOZI
平井堅「楽園」より作詞家としてのキャリアをスタート。
以後、ジャンルの枠を超えて様々なアーティストの音楽制作、レコーディングに参加。
Official Web Site
歌詞提供アーティスト
男性アーティスト 50音順
嵐 / 今井翼 / 岩田光央 / おれパラ(小野大輔 鈴木健一 森久保祥太郎 寺島拓篤) / 宇都宮隆 /
ESCOLTA / 笠原涼二 / KAT-TUN / 神谷浩史 / Coming Century / GYM(山下智久) / ジャニーズJr /
Skys The Limit / Silky Voice / Sexy Zone /
タッキー&翼 / TRIPLANE / CHILD HOOD / 20th Century / NEWS / 畠中祐 / PaniCrew /
平井堅 / V6 / 藤木直人 / 前川清 / 光永亮太 / Lead
女性アーティスト
新井裕子 / 石川さゆり / 石嶺聡子 / 上原奈美 / 片瀬那奈 / 上白石萌音 / SATOMi / The Girls with Sifow /
SANA / Shifo / 島谷ひとみ / シュークフラッシュ / Z-1
(当時 上戸彩所属) / 中島由紀江 / 中野めぐみ / 中原小麦 / 中村美律子 /
nami(玉置成実) / 平田志穂子 / BENI(安良城紅) / Boogaloob、 / majiko / MINAKO(米米CLUB) / mirai