私は25歳くらいのとき、
ある中規模塾に就職しました。
朝礼のときに、持ち回りで何かを
話さなければならなかったのですが、
ある女性事務員が、
「小学生から塾に通っていた。そして今の自分がある」
という話をしていました。
私「はんっ!小学生から塾に通ってその学歴か、こちとら、ほとんど塾らしいところに行かず、明治までいったぞ」
…最低な人間です。明治レベルで…ですし…。
この女性事務員、めちゃくちゃ仕事が出来るのです。
それに対して私はめちゃくちゃ仕事が出来ないのです。
教えること以外は…。
格好つけているわけではありません。
ほんとに、塾以外の職業は恐らく務まらない。
それに対して彼女はどこへ行ってもやっていける。
今、塾で子どもたちを教えていて、
塾は絶対に通わなければならない。
と思います。
勉強面だけではなく、事務処理能力が格段に上がるからです。
彼女が言っていたように…。
ちょっとした事務処理能力の欠如が、
チャンスを逸し、経歴出来たことが軽減できず、
更なる事務処理能力の欠如を生むのです。
私が時折言っている、「塾に通っていれば良かった」
というのは、勉強面だけでなく、
如才のなさ。
もしかしたら賢い先達に出会えたかもしれない…。
そして、もしかしたら、
どこへ行っても通用する人物になっていたかもしれない…。
という後悔の念です。
初めて塾に来て、何もせず、何も机の上に出さず、
ボーっとして、ひとの言うことを聞く能力も低く、
10のうち10説明しないとわからない。
そんな子が徐々に自分から行動し、
10のうち1言えばわかるようになり、
中学生2周め?というほど成長する。
塾無しで…、
冒頭の私…。
塾無しで、自力でやってやった、という思い上がり。
内申が悪くたって偏差値さえ取ればいいんだろ。
良い塾に行けば、そういう勘違いをしないはず…。
周りに感謝することも忘れない子になるでしょう。
私が、「塾無しで…」が嫌いな理由です。