約束もない 恋ならば
また会うことも かなうまい
幸せ何処 新橋の
冬 柳の木 楽日哀し
なんて下手な替え歌を今朝考えておりました。
もう「寂しい」を通り越して
辛かったんですが、
演舞場に入ったとたん人だかりの看板が!
3月にまたあるって
と気をよくしたのもあるんですが、
本当に見られて良かった60周年の最終日でした。
なんせ聞きたかった「みんな旅人」の
フルコーラスからスタート。
文句なしの「日本の四季」
(あたぼうよね)
そして「皆さんがお聞きになった順に……」と
「高校三年生」から始まった最後のブロック。
こちらも嬉しいことにみんなフルコーラス。
「君たちがいて僕がいた」はセリフ入り!
リアルタイムでこの曲を聞いていたような錯覚に……。
(親の年齢になってしまいまふ)
どんな嫌なことがあろうと、
ぶざまな失敗をしていようと、
「舟木一夫」を知れれば悪いことはみんな帳消しである。
アンコール。
「高校三年生」のハミングから舟木さんの登場。
舟木さんの挨拶を聞いてもツアーと同じ「浮世まかせ」が来るのだと思った。
知らない前奏が始まった。
新曲?新アレンジ?
♪いつでも いつでも……君だけを……!
びっくりしたのと
瞬間的に涙があふれてしまったのとで
せっかくの歌唱がよく頭に入らなかった。
なんてことするんだ、と思った。
こんなに愛おしそうに、
そして何かをこらえているように歌う舟木さんの姿は
もう見られないだろう。
後の言葉も胸いっぱいでよく覚えていない。
「自分はまた新しい一歩を踏める」みたいなことを
言われたはずだ。
その歩みに、一緒においでと
観客全員に言われた気がする。
最後の最後は「湖愁」だった。
思いの全てを込めたような熱唱だった。
自身のものと、
ファンのものと、
たくさんの思いを抱きかかえて
舟木さんは61周年めを走ってくれる。
寂しいの辛いのと騒いだのは
誤解だったのだ。
それは今日で何か完結してしまうと思っていたからで、
かの麗しい人はすでに、次を走っているではありませぬか。
マイリマシタ。
今日もあなた様に完全にノックアウトされました。
さあ来年が楽しみです。