先月の浅草も雨でした。
今日も雨でごわすえー
日頃の行いでしょうか(笑)

そんなわけで今日も
♪雨が止んだらお別れなのね~
と調子ぱずれに口ずさみながら
大宮ソニックシティへ行って参りました。

昨年、一昨年と
第一部はきりりしゃんとした
着物姿の舟木さま。

童謡を歌われる今年はどんなお召し物?
若手の演歌歌手のごとく
キラキラ布地にリボンの騎士みたいな帽子で登場されないかと密かに願った私の夢は無惨に砕けました。
(願ってたのかい?)

なんともラフな出で立ち。
そりゃお高いものでしょうけど。
今日メルパルクだっけ?って
電車の路線を思い返したのは僕だけでないはず(笑)
なのに格好いいのですよ。

格好いいものを着てる人が
格好イイ のではないのですな。
格好イイ人が着てれば
何でも格好良くなるわけですよ。

その逆もまた真なり?
アタシは一生 毛玉とりお供に
ボロ着てましょう笑い泣き
どうせね!

いつかメルパルクで童謡の
コンサートを見せて下さいましたよね。
美しかった日本の風景と風と匂いを
こんなに愛おしそうに歌ってくれるのは
舟木さんだけですね。
なぜか亡くなった父や伯父のことを
思い出しながら聞いていました。
母は、、、生きておりますな……。

ちなみに兄がおりますけど
せくらべ どころじゃありません。
弟を池の上で逆さ釣りにしましたからね。
ま~極悪な家で育ちました。
(あんたよっぽど悪いことしたんじゃない?)

月の砂漠はやっぱり素敵でした!
だから何なのって歌詞なんですけどね。
(教養のない人はこれだからやーね)
舟木さんが歌うと妖艶な感じさえします。

王子さまとお姫様はどこへ行ったのでしょうね。
新橋演舞場かな。

そして二部。
凄いんです。
プレゼントの列がびっくり
渡せなかった方たくさん。

そして今回の目玉。
通しの「婦系図」でいえば
「湯島境内」、
豪華な中幕「日本の四季」

日本もののレビューみたいな春から、
お祭り、ムード歌謡、モノドラマ仕立てと変幻していく舟木一夫ならではの世界です。

この大曲のあとに舟木さんが
サラッと「ま、これは……」
って事も無げにトークに入るのが
プロだなあ と思います。
クールです。
理知的です。
格好イイです。

そして極め付きの青春歌謡に入り、
哀愁の夜、
(「若さまかせに~」で拍手が起きました)
高原のお嬢さん
(久々に2番も聞けました)

え!アンコールは何だろう?
と思ったら
緞帳に橋蔵親分が映し出されましたポーン

ああ、サインボール。
かすめもしないサインボール。
いつか私の顔面をバウンドして
後列の幸運な人に拾われるがよいよ。


今年も舟木さんのステージが
見られるのだと思うと
本当に幸せです。
むかし枯らせた花に
息を吹き返させてくれるような
奇跡や希望を、
大仰でも声高でもなく
しゃかりきにも見せず、
でも真心込めて、まるで郵便受けにでも
届けるみたいに投げかけてくれる
こんな凄い人を何て呼べばいいのでしょう。しかも他に居ません。

一はやっぱり 舟木一夫 です。