望「別にいいけど、ヘルメットが10万くらいしたら旅行いけないけど」
篠「望だって旅行丸投げしてきて面倒くさがってたじゃん」
望「面倒くさいわけじゃなくて、色々見過ぎて疲れちゃっただけ」
篠「だからいいじゃん」
望「物より思い出。って言って今まで旅行してきたのに」
篠「も、別に旅行いいんじゃない?」
篠君の言葉がとてもショックで悲しくてその後も一言二言
会話を続けたものの、何を話したのか覚えていません。
それ以上は口を開くと泣きそうだったので、話すのを止めました。
その後、連れて行ってくれたラーメン屋さんは
私が以前仕事の途中で立ち寄ったことのあるラーメン屋さんでした。
望「あ、ここ前に来たことある」
篠「来たことあったんだ」
望「うん」
篠「先に食券買うんだ。何にする?買うよ」
望「あ、うん。じゃ、これ。どうも」
ギクシャクしながら会話します。
ラーメン店に入るまでの待ち時間
望「篠君の誕生日、どこに行こうか好きなところ選んでくれたらと思ったのに」
篠「面倒くさそうな雰囲気出してたじゃん」
望「そういうわけじゃないよ。
もういいよ。旅行行かなくていいからヘルメット買えばいいでしょ」
ついつい売り言葉に買い言葉のような感じで吐き捨ててしまいました。
この後は無言で・・
ラーメンが運ばれてきても、いつものようにラーメンを
写真に撮る気にもなれず。篠君も写真を撮らずに
ラーメンを啜りだしたので、無言で食べ続けました。
あぁ、味がよく分からない。胸がつまって上手く飲み込めない。
泣きそうになりながらラーメンを食べ終えてお店を出ました。
篠「どこか行きたいところある?」
望「ない」
と答えて、このままじゃ終わってしまうかもしれない
という空気に耐えられず、落ち着いて話せる場所に移動したいと思い
望「だけど、アイスコーヒーでも買って公園に行こう」
と提案しました。