夫が亡くなって2日目…



この日は目まぐるしく忙しい日だった。
翌日は夫のお別れ会。


葬儀社の方との詳細な打ち合わせ。


夫が職場で受け持っていた部活の
他高校の先生方からも連絡がきた。
お別れ会でお花をあげたいと…
数名で数組に別れて、
自宅までお見舞いにも来てくれた。


夫の部活での指導っぷりや、
大会での夫の印象など、
私の知らない夫の姿がそこにはあった。



この日の涙の量は、
前日より少なかったはずだけど…

それは泣いている暇がないほど
お見舞いに駆けつけてくださった方が多く、
対応に追われていたから。

  
日も沈んだ頃、
自宅にまたも見舞い客が…

2人のママ友だった。。

玄関ドアを開けて、
2人の顔を見た瞬間に
1日分の涙が溢れた。


私は夫の地元に県外から嫁いだから、
当時は知り合いなんていなかった。


だから、息子ができた時に勇気を出して
参加したママサークルで仲良くなった2人は
ずっと交流を続けてきた、
ママ友だけど、それ以上の存在だった。


私は夫が亡くなってから、
誰1人として連絡していなかったのに…

でも、情報が回るのって本当に早い。


「伺っていいのか悩んだんだけど…
    心配で来ちゃった…。」


2人とも夫とも顔見知りだったから、
泣く私の背中をさすりながら、
夫の姿を見て泣いてくれた。


また、2人が私を正気に戻してくれた気がした。




ねぇ、パパ…
パパのおかげで素敵な友達もできたんだね。