先週の土曜日は、2024年上半期の

第3回予防医療初級コースを

開催しました。

 

最初に私が「脳の改善編2」ということで

講義を行いました。

 

 

その中で、トヨタの創成期の逸話を

いくつかのべました。

 

トヨタは、自前の技術を開発しながら

車を作り始めたので、

今では考えられないことですが

初期には車の故障が多く、

車を売るのに大変苦労しました。

 

以下にその中のひとつのエピソードを

のべます。

 

「トヨタで最初にできあがった車を

売るときに、山口(註:給料が

大幅にさがるのにもかかわらず、

豊田喜一郎の要請により

フォードの販売店から転職して、

販売の責任者になった)が

部下に命じた話があります。

 

「ええか、車を売込むのに、

うちの車は他の車よりいいなどとは、

決して言うてはならんぞ。

 

世界のどこの自動車に比べても、

現在のうちの車は一番劣悪なんだ。

(中略)

 

皆さんが使ってさえくれれば、

トヨタは必ず改善して、

やがて世界一の車にしてみせる。

であるから日本という国のために、

日本人という民族のために、

トヨタの車を使ってくれと頼むんだぞ。

 

外車よりいいとか何とか―

嘘になるに決まっている美辞麗句は、

決して使ってはならん。(中略)

 

そのかわり、我々は誠意を尽くして

サービスする。

どんな故障でも、何度でも何十度でも、

昼でも夜中でも、

われわれは修理にどこでも伺う。

 

われわれが自信をもってユーザーに

差上げることの出来るものは、

ただ誠意、誠実、まごころー

それだけしかない。

 

それをユーザーに判っていただき、

またわれわれは全力をあげて

それを実践するのだ。」

(「豊田喜一郎」木本正次著より)」

 

実際トヨタ社長の豊田喜一郎自身が、

年間100回くらい修理のため

現場に出向いています。

 

その現場での修理の経験が、

トヨタの技術の向上に

大変役立ちました。

 

まさしく現場で真摯に学んで、

今日の世界一の品質といわれるまでの

トヨタになったわけです。

 

誠意をもって物事にあたることが、

人間や企業の成長につながる

好例といっていいでしょう。

 

 

そして私の講義の後半に、

論語の言葉に対して、

脳からみた解析をしました。

 

たとえば以下のような言葉があります。

 

「人にして信なくば、

その可なるを知らざるなり

(人間が「信用」を失うと

誰からも相手にされなくなる)」。

 

私が30台半ばで初て

米国に留学した時に、

まず最初に車を購入する必要に

せまられました。

 

車がないとどこにも行けないからです。

 

そこで車のディーラーに行ったところ、

米国製の車を勧められ、

直感的にこれは危ない、

 

砂漠の真ん中で故障したら

どうしようもないので、

一番故障の少ないトヨタ車を買おうと

決断しました。

 

日本では、そのころ私は

若者に人気のあるホンダ車に

のっていましたが、

車が故障をしたら

とんでもないことになる米国では

精神的に追い込まれた状態になり、

日本では地味で見向きもしなかった

トヨタ車を、一番信用できるということで

反射的に選んだわけです。

 

実は、米国の車のセールスマンは、

パーティーに行ったとき、

故障の多いGMやフォードに

勤めているときは

名刺を出すことができなかったのが、

トヨタに勤めるようになると、

堂々と名刺を出すことが

できるようになったという話を

聞いたことがあります。

 

信用がいかに大事であるかを示す

エピソードです。

 

 

そしてもうひとつ、

以下の言葉も論語にあります。

 

「義を見て為ざるは勇なきなり

(困っている人を、見て見ぬ振りをして

やり過ごすのは

卑怯者、臆病者である)。」

 

過去を振り返って、

私は、ほとんどの医者は

このような状態であると感じています。

 

私のやってきた西洋医療は

もちろん有用な場面は多々ありますが、

生活習慣病に関しては、

単なる対症療法であり、

根本的に治すものではありません。

 

むしろ長期的にみて

病状が悪化の一途をたどることが多く、

そのことを現場の医師は

心の底ではわかっているでしょうが、

患者がいくら悪くなっていっても、

医者の立場が強いせいか、

それを改善しようという姿勢は

ほとんどみられません。

 

私が篠浦塾を立ち上げた理由は

まさしくそこであり、

よくする可能性のある

あらゆる治療法を、

治療のオプションとして

患者に提示すべきだということで

(もちろん自分で治そうとしない患者は

いい治療法をいくら提示しても

よくなりません)

様々な人たちと提携して、

今日に至っています。

 

それに関しては最後にのべます。

 

 

そして、後半は楽健道協会理事長の

京谷達矢先生に、

楽健術について講義をしていただきました。

 

 

この日は「横隔膜の潜在力」という

テーマでお話をしていただきました。

 

京谷先生は日本精神にも造詣が深く、

それを体を通して学ぶという教授法を

とっており、非常に腑に落ちやすい

講義内容になっています。

 

この日は、物事がうまくいっている人と

いない人の体の使い方が

いかに違うかをみせていただきました。

 

うまくいっている人は、

前屈してベットに手をついて

手に重心をかけたときに、

横から押してもぶれません。

 

一方うまくいっていない人は、

その姿勢をとって横から押したとき、

すぐにふらっと動いてしまいます。

 

つまり足が地についていないのです。

 

そして、その後に

横隔膜をゆるめる体操をして、

再びその姿勢をとってもらうと、

うまくいっていない人も、

横から押してもぶれなくなりました。

 

つまり、足が地に着いている

姿勢になったわけです。

 

体を変えることで足が地に着き、

物事がうまくいくということを

このことは物語っています。

 

そしてその後に、

過去数年間引きこもっていた若者を

楽健術で施術し、

その若者が、頭がすっきりしたと喜んで

京谷先生に報告していました。

 

楽健術を受けることが

脳の働きをよくすることを実感し、

今後悩んでいる若者に

どんどんやるべきだと感じました。

 

 

 

そして、翌日は2024年上半期の

篠浦塾体験会を行いました。

 

 

これは篠浦塾関連企業、施術者が

一堂に集まり、

参加者が、施術、波動医療、

スーパーフードを

短時間ですべて体験していただく会です。

 

参加者の中に、医療相談会に来て

私のアドバイスをほとんど実行することで、

奇跡的に症状が改善した脳腫瘍の方が

いらっしゃいました。

 

最初お会いした時に比べて

見違えるくらい元気になっており、

我々の提唱する集学的統合医療の

明るい未来を感じることができました。

 

困っている人を見捨てているのが

現代医療の問題点だと

先ほどのべましたが、

我々の医療をもっと多くの人に

広げることが、

そのような日本の医療を

よくすることにつながると

体験会を通じて確信いたしました。

 

今後の医療相談会、体験会に

多くの人が参加することを

願っております。

 

 

篠浦塾ホームページ

https://shinoura-juku.com/

 

セミナーのページ

https://shinoura-juku.com/seminar/

 

医療相談のページ

https://shinoura-juku.com/counseling/