『セクシー田中さん』観てました。

楽しむためのエンタメがなんてつらい結末に。

憶測になってしまうからどっちがどっちとは言わないけど、自分にも心当たりがたくさんある。

発注先よりクライアント寄りで守れない自分。


クライアントの要望に対して自分も理不尽と思ってもお願いをしてしまう。発注してあげてるんだから、、って気持ちがまったくないのかって聞かれたらなくはなかった。

もちろん敬意はあるけれどどこかクライアントあっての仕事という考えもあった。

すごく昔、まだ20代後半の頃、昼間は現場で夜しか仕事ができないから真夜中に仕事のFAX、しかもいま思えば失礼な朱字だらけの校正をデザイナーさんに送ってしまった。もちろん逆鱗に触れ以後、仕事をすることはなくなってしまった。当時も申し訳なく思ったし、会社にも迷惑をかけて反省もした。


だけど今でもスタッフ側からしたら程度の差はあるにせよ同じようなことを続けているんだろう。周りがグッと堪えてくれているんだろうと。。


平凡な小さな仕事しかしていない私ですらこんな思いがあるので、影響力の強いテレビや雑誌作りの現場では忖度のオンパレードで、その代償も受けるダメージも計り知れないほどなんだろう。


商業と文化。winwinな一面もあるけど、ゼロからモノを作ることへの敬意は払うべき。漫画家さんのブログも読んだ。とても繊細で配慮のある文章だった。人並みではない感受性を持っているからこそ描ける世界観だったんだろう。


自分を省みることにもなった事故だった。

謹んで哀悼の意を込めて。