チューリップ振り返り記事③

 

 

 

前回(中期スクリーニングで②)の続きになります。

 

恐る恐る開いた紹介状には、以下の記載がありました。

 

妊娠22週の胎児スクリーニングで

・頭蓋骨レモンサイン

・眼窩間隔延長

・眼窩低置

疑いとされました。

 

 

 

....

 

 

??????全然分からん。

そもそも言葉の意味がよく分からなかったのですが、どうやら

・頭蓋骨レモンサイン:頭部を上から見たときの頭蓋骨の形がレモン型になっている事

・眼窩間隔延長:目の間隔が広い事

・眼窩低置:目の位置が低い事

という事のようで。。

 

眼窩(がんか)に関する情報はこれといったものがなかなかヒットしない中

レモンサインの原因となる疾患として「二分脊椎」という疾患に辿り着きました。

 

簡単に言うと、妊娠初期に脊椎の形成が上手くいかず、多くの場合は脊椎の終わり部分(お尻の方)が

一本にならず、2つに枝分かれしてしまっている状態の事を言うようです。

で、その脊髄神経が外にむき出しになって髄液が流れ出てしまうと(脊髄髄膜瘤)、それに引っ張られる形で

小脳が脊椎の方へ引っ張られ、頭蓋骨に変形が起きてしまうと。(レモンサイン)

 

脊椎で問題が発生している部分から下側の身体の神経に不具合が生じるようで

高い確率で生まれつきの下半身麻痺、排泄障害が発生するというもののようでした。

(水頭症、キアリ奇形を併発する事も多い)

 

実は、結論から言うとおもちは二分脊椎ではないだろう、と全く違う所見を

大学病院の先生から伺う事にはなるのですが、この時には既に「二分脊椎」の事しか頭にありませんでした。

 

紹介状にあった3つの言葉から調べに調べた中で、唯一確かそうな情報だったので。。

というか、この情報だけはいくら「そうではない」可能性を探しても

なかなか否定をしてくれなかった、というのが正しいですかね。

とにかく夜通し調べ続け、気が付けば窓の外が明るくなっていました。

 

 

翌日、元気のない私を見た夫が

「調べたこと、俺にも教えて?」と声をかけてくれたので

自分なりに整理した情報をひとつひとつ話しながら、この時初めてめちゃくちゃ泣きました。

 

まさか我が子が。。という、予想だにしていなかった事に対するショックも勿論大きいのですが

なんというか、出産を楽しみにしてくれている色んな人たちの顔が浮かんで

そして何よりおもちに対して、申し訳ない気持ちが一番大きかったと思います。

 

基本的に夫は「生きていれば何とでもなる。いくらでも道はある。」というスタンスなので

わざわざ不確定な情報を自ら探して振り回されるタイプではないのですが

私が一人で抱えないように、一度つっついて大泣きする場を作ってくれた事にとても感謝でした泣くうさぎ

 

 

ひとしきり泣いていくらかスッキリして、それからの日々は夫と色んな話をしながら過ごしました。

そうしていく中で、まだまだ不安定ながらも、何周か回って心は強く持てた気がしました。

 

 

どんな子が生まれてきても、我が子の笑顔を少しでも沢山守りたい。それだけ。

とにかく今欲しいのは、数日後の大学病院の初診まで待っていられる、したたかで穏やかな心。

おもちがどんな状況であれ、まずは私がリラックスして、少しでも快適なお腹の環境にいさせてあげたい。

 

 

そんな気持ちで過ごした、数日間でした。

待望の大学病院初診については、また次回に。

 

読んで頂きありがとうございましたうさぎのぬいぐるみ