「新大宮川を美しくする会」のブログ

「新大宮川を美しくする会」のブログ

比叡山のふもと、琵琶湖に面する大津市比叡辻を流れる通称「新大宮川」とその周辺の環境・美化清掃活動をしています。

7月20日(土)観察会当日、曇り!今回は、1週間予報(当日から1週間前の予報)から、ずっと曇り。午後から多少ぐずつくようだけど、天気については安心していました。てるてる坊主さん、ありがとう。

 

今回も、数日前まで定員オーバーの盛況で、保険も追加加入手続きに行きました。ですが、直前の2日で、キャンセルが出て、直前のドタバタは何だったのかと、一人泣けてきました(泣)。それでも、コロナもまた流行ってきているし、この酷暑じゃ、お子さん連れも多いし、キャンセルされる方がいらっしゃってもしかたないと自分に言い聞かせ、当日を迎えました。

 

開始30分少し前に会場の掃除、セッティングに行くところを講師の中川先生が来てくださいました。朝早くから、ありがとうございます。

 

プロジェクターやPCの設定、机の配置などを終え、受付時刻になりますと次々にご参加の皆さんが来てくださいました。こちらも、ありがとうございます。5組12名と講師、スタッフ合わせて16名の参加。

 

コロナが流行だしているとのことなので、コロナ禍のときに買った非接触体温計で講師、スタッフ、参加の皆さん全員の体温を測り、「異常なし」。暑いけど、室内は、冷房しながら常時換気。手指消毒にもご協力いただきました。たびたび、ありがとうございます。

 

開始時刻になりましたので、いつもの会長挨拶と注意事項説明などから始め、その後、講師の中川先生にマイク?を譲り、いよいよ講演(講座)スタート。

参加の皆さんにお配りしたチョウのカラー標本写真から「モンシロチョウを探そう!」です。40頭(匹)ほどもある標本写真からモンシロチョウを探し出します。モンシロチョウをなめてはいけなかった。分からない???全然、分からない???誰しも、見慣れているモンシロチョウですら、識別(同定)しようとすると難しい。私(筆者)も何とか1写真だけ当たりましたが、外れまくりました。

 

続いて、チョウの分布のお話し。チョウは、日本全国で330種ほど見られるらしく、そのうち滋賀県では128種、大津市では約100種が見られるとのこと。へえー、すごい!そんなに見られるんだ!

 

滋賀県の蝶の分布については、琵琶湖博物館の報告書(以下のURL)をもとにご解説いただく。

https://www.biwahaku.jp/publication/uploads/lbm_report27.pdf

 

オオムラサキ、コムラサキ、イシガケチョウ、ウスバシロチョウ、サツマシジミ、ムラサキシジミ、アオスジアゲハ、テングチョウ、コマダラチョウ、タテハチョウ、アサヒマダラ、ジャコウアゲハ、ミドリシジミなど、きれいなチョウ、大津市内で見られるチョウを中心にその生態、どこ、あるいは、どういうところに生息しているかなどを含めてお話しいただく。ワクワク!

この辺りで見られなくても、大津市内のあの辺、この辺に行けば、見られるかもしれない!ワクワク!そのうちに、行くことにする。

 

宴もたけなわ、まだまだ、座学でも教えていただきたいのですが、現地観察会の時間も迫って来る。中川先生直々に虫取り網さばき、チョウの捕り方を教わる。

その後、中川先生のとっておきのなんと9mの柄の虫取り網を

会場室内で見せていただく。皆、ビックリ。スゲエー!

どこで、そういう虫取り網を買うことができるのですか?と質問すると、8月25日に京都インセクト・フェアがあるから、そこに行けば、標本など色々買えるとのこと。ふむふむ。

 

そんなこんなで、座学・講演を終え、休憩、会場後片付けを終え、いよいよ観察会会場の新大宮川へ。

 

いっぱい飛んでいるとは言えませんが、川沿いの河川専用管理道路・農道を進むと、すぐにモンシロチョウやアゲハなどが飛んできてくれました。

土手やちょっと広めの原っぱでは、子どもたちが何も言わないでも、虫取り網でチョウやバッタ、その他、色んな昆虫を捕まえだしました。チョウの観察会ですが、それでもいいのです。子どもたちの気の向くまま。

 

中川先生は、チョウ以外の昆虫や植物にも詳しく、解説いただけます。ありがとうございます。

 

結局、チョウは、先日(18日)の下見のときと合わせて、以下の成虫9種類を見ることができました。

 

・アゲハ

・キアゲハ

・モンシロチョウ

・モンキチョウ

・ヤマトシジミ

・ツバメシジミ

・ベニシジミ

・イチモンジセセリ

・ヒメウラナミジャノメ

 

百聞は一見に如かず!写真をご覧ください。

 

幼虫もいました!

 

中川先生いわく、暑すぎて、あまり飛んでいなかったとのこと。

5月開催の方が、もっと種類が見られるとのこと。(もし、講師のご都合がつけばですが)来年は、5月に企画したいと思っています。

それにしても、あぢぃ。

曇っていて、ましなはずだけど、あぢぃ。

 

ほぼ時間通りに観察会も終了しました。

ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。

講師の中川先生も、ありがとうございました。

熱中症にもならず、皆さん、無事でよかったです。

企画・運営する者にとってなによりです。

 

最後に、実施後のアンケートから印象に残ったキーワードは以下の通り。

 

個体識別の難しさ、8万5千円の虫取り網、鹿の食害、滋賀の蝶、珍しい 、中川先生の豊富な知識、滋賀県で128種そして大津市で100種もいる、頂いたポスター「滋賀県の蝶」が立派でシジミだけでも48種類もある

 

長大虫取り網は、さすがにインパクトありますね!

 

もう一つ、アンケートのご回答から、新大宮川と当会(の活動)の良かったところ。

 

自然や環境について考えるきっかけをいただきました。
自然豊かで良かったです。

皆さん方集まったところで打ち解けて仲良くなれる。

 

企画者の意図通りの模範解答のようで、企画者としても良かったです。ありがとうございます!

 

それでは、また、来年!

できれば、5月に新大宮川のチョウとお会いしましょう!