日本ってどうも海外から輸入したもの、海外情報とかに弱いですよね。
「海外ではこうだから!」って、そのまま日本で使いたがるのですが。
そもそも海外の情報が必ずしも正しいわけでもないですし、
日本に適しているとも限りません。
もちろん参考にはしますけどね。
 
最近では犬猫のグレインフリー(穀物不使用)のごはん。
「犬猫は本来穀物を食べていないから消化できない」という理由のようですが、
ちゃんと調理加工してある通常のドッグフードやキャットフードなら消化できますから。
もちろんアレルギーがある子たちではグレインフリーも選択肢になるでしょう。
でも健康な子たちが食べても特別なメリットはないようですよ・・・。
 
鳥さんのペレットも海外から入ってきたものでしてね。
「ペレットを与えなきゃ病気になる!」と、
獣医師から切り替えるよう強く言われたなんて話も聞きますが。
そんなことありませんから。
飼われている鳥さんの多くは自然界で種子を食べて生きています。
 
個人的に気になるのはペットの安楽死について。
「日本ももっと選択しやすいように」と一部で言われていますが、
そもそも日本と海外では宗教観や死生観も異なります。
それを一緒にされて安楽死を語られても危険です。
「この状態なら海外なら安楽死させてる」なんて言われて実行したら、
飼い主さんは後悔しますよ。
日本はやはり「自然のまま」という概念が強いですから。
命の決断は飼い主さんの納得の上で行うべきなのです。
 
ペットの治療についても海外情報が山ほどありますけど。
日本とは使ってる薬も違いますし、ペットに対してどこまで治療するか考え方も違いますし、参考程度にしています。
 
「海外で言われているんだから正しいんだ!」なんて盲目的に信じず、
きちんと解釈して、そして選択してほしいと思います。
悩んだらもちろん獣医師にご相談ください!