おうちで飼われている鳥さんたちで、肝臓のお薬を飲んでいる子がたくさんいます。
肝臓はタンパク質を作る工場です。
 
鳥さんがタンパク質を必要とする大きな仕事は3つあります。
①産卵
②子育て
③羽抜け(換羽)
 
鳥さんは春~夏に発情→産卵→子育て→換羽するという流れがあります。
自然界では発情中は発情ホルモンが優位になり羽は抜けません。
発情が終わると羽のホルモンが優位になり、1年に1回だけの大きな換羽が起こります。
これは日の長さと、ホルモンバランスが関係していると言われています。
この時期の肝臓は卵作ったり、羽を作ったり大忙しなのです。
 
そして秋~冬を迎え、発情も羽が抜け落ちることもなく、約半年間は肝臓を休める期間となります。
 
ところが飼われている鳥さんは発情、産卵、羽抜けが年中ダラダラ続き、中には発情しながら同時に羽が抜けている子もいます。
肝臓に負担をかけ続け、さらにホルモンバランスの崩れも疑われます。
女の子は産卵があり、羽抜けだけの男の子よりダブルパンチです。
 
鳥さんの肝臓はヒトのようにマメに採血して数値を確認したり、レントゲンや超音波検査も限界があります。
症状から推測して治療するしかなく、予想以上に深刻な状態になっていることもよくあります。
 
鳥さんの肝臓にとって負担のかからない生活にしていきましょう。
またお話しますね。
 
写真:鳥さんたちの健康と幸せを祈って。