テレビで予告編をみて

新宿で生きる人を描いた映画であろうことに興味を持ち

また、草彅剛さんにはドラマ「僕の生きる道」で

好感を持っていたこともあり早速昨日鑑賞

 

美しい映画でした

その美しさとはどんな美しさかといえば

心の奥深い場所から立ち上ってくる

希望の輝きのような…

 

厳しい現実を写し取った過酷な場面も

もちろんいくつかあり、しかし

そうした眼を背けたくなるようなシーンを

忘れさせるような煌びやで希望に満ちた

ラストに爽快さを感じました。

 

映画が人に希望や夢や勇気を

与える娯楽であるべき、と思う人は

きっと納得いくのではないかと思います。

 

お茶の間でもおなじみだった

昭和の映画評論家、淀川長治サンは

ベトナム戦争で精神に異常をきたした若者を

描いた1978年公開の「ディアハンター」に対し、評価しながらも

現実の過酷さをそのまま投影した悲しすぎる内容に、

映画に夢や希望を求めている人がいるのだから

この映画のラストはあれでいいのだろうかと

いう趣旨の発言をしたそうです。

 

その話を聞いたとき

淀長サンの言う意味はわからなくはないけれど

ベトナム戦争を描くにあたり

救いや希望なんて以ての外

ベトナム戦争でなくても

非現実的なおとぎ話なんて結構です

みたいに思ってましたが

 

この「ミッドナイトスワン」の

凪沙と一果には幸せになって欲しいと

ずっと願い続けていて

そんな経験が今まであまりなかったので

我ながら驚きました。

 

年齢を重ねて自分が変わったのか

この映画が変えてくれたのか…

もし今、希望や夢や、そうしたものを

実感できていない方に

是非…

 

しばらく投稿してないせいで

写真の扱いがわからず、横になってしまった

映画のパンフレットが制作されてないそうで

それが残念です。