残しておきたいこと

残しておきたいこと

認知症の親を見守り介護するストーリー(実体験は少しふまえながらフィクション)、

また、もうひとつは、スポーツを通じ、地域で支える仕組みづくり!

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通帳やカードを落としてしまった・なくなったと言うことが増えてきた。その度に確認すると家にあり、おかしいなと思いながらも、1~2ヶ月が過ぎた。。。


ある時、電話ごしに泣きながら電話があり、『誰かが家に入ったかもしれない。通帳がとられてしまった』とのこと。帰って探したものの、今回はみあたらない。家にはずっと母がいたみたいだし、誰かが入った形跡もないため、警察に届けるのはやめておいた。


母は、脳梗塞で重い後遺症が残ってしまった父を在宅で介護していた。正確にいうと2泊は宿泊可能なデイサービスを利用していたので、週4~5日を在宅介護していたが、在宅介護をはじめ数年後に、母に癌がみつかり全摘出をした。その頃から自分も父の介護の手伝い(といっても、病院への付き添い、車椅子散歩、買い物サポートなど僅かだが)をしていた。父は左脳がほとんどダメになってしまい、会話もほぼできなくなっていたが、夜中でもオムツの交換や何かあれば大きな声を出して、近くで寝ている母を起こすという生活が何年も続いており、気になっていた。


ある日、父の介護支援を担当するケアマネージャーさんに、母に最近おかしなことがないかを確認したところ、しばらく間があり、心あたりがあると言う。ケアマネージャーさんが月1回の介護支援の計画書を持って訪問する際、訪問日時を伝えるのだが、何回か折り返しがあるという。はじめはあまり気にしてなかったが、頻度が高くなっていて、心配にはなっていたとのこと。


ストレスや疲れなのか、いずれにしても、何かおかしいという気持ちが日に日に増していったが、まだその時は気づかなかった。いやなんとなく予感はしていたものの、思いたくなかったのかもしれない。。。