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残しておきたいこと

認知症の親を見守り介護するストーリー(実体験は少しふまえながらフィクション)、

また、もうひとつは、スポーツを通じ、地域で支える仕組みづくり!

実体験をふまえているものの、フィクションとして書いていきます。。。


  はじめに

高齢者の6~7人にひとりが認知症になる時代。しかし認知症の人と接するのを避けたり、こわがったりされているのを感じます。いっぽうで認知症をもつ家族は家族で、迷惑をかけるのではないかと隠すようになっているのが実状だと思います。


我が家の場合は行きたがらないものの、オレンジカフェ(地域包括支援センターの活動)という認知症のサポートや啓発の取り組み活動は大変意味があると思います。


しかし認知症は、ひとそれぞれであり、これから大変増えていくはずなので、さらなる仕組みが必要だとも感じています。またその仕組みづくりは、机上で考えられるのでなく、認知症ひとりひとりを(サポートする家族なども)よく知ることから始めてほしいと思います。


そんな思いのなか、実体験も少なからずあるものの、フィクションとして書いていきます。。。


60代後半になる母親は、それまでずっと専業主婦でした。子育てを終えてから、旅行に行ったり、ダンスを習ったりと日々を満喫していました。


しかし父親が病で倒れ、介護が必要となってからは、在宅介護の日々となり、それが5年を越え、かなり疲れているように思えました。父親の介護施設への入居も提案したが、そんなひどいことはできないと頑なでした。  それを少しでもサポートせねばと自分も家に戻る生活になりました。。。



  その日は突然やってきた

あるとき、仕事をしていると電話が鳴った。親からの電話。何事かと思い、電話に出る。


自分「どうしたの?何かあった??」

親「通帳が見あたらないのよ。知らない?」

自分「今日、銀行とかに持っていったりした?」


親「今日は行ってないはずだけど」


自分「昨日はあったの??」


親「昨日はあったはず。どうしよう、取られたのかも」


自分「ちょっともう一度さがしてみて!仕事終わったら早めに戻るから」


いったん、電話をきると、しばらくして再び電話が鳴る。見つかったとのこと。これで、ひと安心!とはいかず、ここからが出口がみえない日々の始まりだった。。。



《続く》