どうも、おはこんばんちは、チッチですにやり



キルヒナー編の第3回目です。
キルヒナーは印象派や野獣派のほか、
ムンクやゴッホなんかの
影響も受けています。



キルヒナー自身は
「ムンクの影響を受けていない」
と否定していますが、

 

 


この『マルツェッラ』なんか、
ムンクの影響もろ受けてるって
分かりますえー


『マルツェッラ』

(1909年制作、エルンスト・キルヒナー)

画像拝借先⇒Wikipedia




キルヒナーは
日本では知名度がなく、
本国ドイツにおいても
忘れ去られた画家です。



でも、ドイツ近現代美術史において、
いや西欧の近現代美術史においても
重要な位置を占める画家なんですよ!



小話はさておき、
それでは、どうぞ指差し


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『兵士としての自画像』

(1915年制作、エルンスト・キルヒナー)

画像拝借先⇒Wikipedia



 

 そして、極めつけは右手が無いことだ。キルヒナーが右利きだったとすれば、利き腕の右手が無いことは絵筆を操ることができないことを意味し、これは画家としての存在意義の喪失と読み取れる。

 

 

 この絵の画題は『兵士としての自画像』だから、キルヒナーはこの絵で、徴兵(第一次大戦)によって好きな絵を描けなくなり、画家としての存在意義を打ち砕かれた喪失感を表現しているのだろう。


 こう考えると、この平常時の心理とは異なる大きな動揺を表現するために、キルヒナーは顔の形を歪ませ、肌の色も非現実的なものにしたのではないだろうか。

 

 

 キルヒナーは、写実的手法では目に見えない内面のダイナミズムを表現できない、と考えたに違いない。

 

 

 つまり、表現主義は、外面形式においては変形(デフォルメ)だが、内面内容においては写実主義なのである。そう、表現主義は《内面の写実主義》なのである。


 二〇世紀初頭、フランスの印象派や野獣派からの影響で、ドイツの若き画家たちも自国のアカデミックな絵画に反抗して、現実の形態の歪曲化と華やかな色彩を追求するようになった。

 

 

 これを単なる反抗に終わらせることなく、内面のダイナミズムに着目することによって新しい表現形式に理論的根拠を与えたのがキルヒナーである。

 

―続く―

 

 

 

【プロフィール】

生年月日:1980(昭和55)年9月10日

日課:瞑想&フォーカシング

趣味:読書(哲学書が好き)

ライフワーク:執筆(詩作と思索)

資格:学芸員(国家資格)おすましペガサス

 

【体型データ】

身長173cm 体重65kg 胴囲82cm

肩幅45cm 胸囲94cm お尻97cm 

肩厚めややがっちりの逆三角形体型

ジャケット 46or48

シャツ 38~40

ジーンズ 27~29inc