どうも、おはこんばんちは、チッチです照れ



カンディンスキーについての
第3回目になります。
カンディンスキーは1922年から、
ドイツのバウハウスの講師目になります。



このバウハウス時代は
線や円といった
幾何学的図形を用いたスタイルで、
青騎士時代の画風とは
ちょっと異なります音符

『黄色い伴奏』

(1924年制作、ワシリー・カンディンスキー)

画像拝借先⇒Wikipedia




抽象画というと、
日本ではまず
ジャクソン・ポロック
名前が上がりますが、



カンディンスキー
もっと知ってもらいたいですね。
カンシンスキーの回顧展を
やってもらいたいもんです。



それでは、前回の続きをどうぞウインク



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『構成Ⅵ』

(1913年制作、ワシリー・カンディンスキー)

画像拝借先⇒Wikipedia

 

 

 

 色彩の次に形態の面について話を移すと、この『構成Ⅵ』の画面中央上部と右下隅には〈船〉のような構図が見える。もしかしたら〈橋〉かもしれないが、カンディンスキーは《ノアの洪水》を意識して描くこともあるから、やはり船だろう。

 

 

 画面左には生き物らしきものが描かれている。私はいつも〈カエル〉に見えるのだが、洪水をモチーフとしているならば、これは〈鳥〉もしくは〈魚〉と考えた方がいいのかもしれない。

 

 

 いずれにせよ、これらのものが何であれ、色彩を邪魔することなく、むしろ色彩のハーモニーにうまく溶けこみ、画面に線のダイナミズムをもたらしている。


 色彩ばかりに目を奪われてしまっていたが、この絵をじっくりながめてみると、カンディンスキーが色彩のみならず線の使い手でもあることに気づく。線が色彩を邪魔していない。

 

 

 色彩の画家が直線を敬遠するものであることを考えると、これがいかに非凡な才能であるかが分かる。しかもカンディンスキーは黒でやってのけているのだ。

 

 

 周知の通り、カンディンスキーはバウハウスで教鞭を取るようになってから、画風が線と円を中心とした幾何学的なものになるが、そのバウハウス時代の独特の線の使い方は、バウハウス時代以前のこの青騎士時代においてもう既に片鱗をのぞかせていたわけだ。

 

―続く―