3月に入り、ようやく春めいてきました。太陽の光がすっかり明るくなりましたねえ。近くの公園の梅は満開です。 

 

 第8回は【苦学生】です。チッチも1年は家業を手伝いながら、また違う1年は深夜バイトしながら大学に行っていたので、バイト漬けの学生さんの気持ちが分かります。バイト代で100万円以上の学費かせぐのってホント大変です ( ゚Д゚)

 

                                                                    

 

苦 学 生
        ――4分節abba

毎日バイトで体が痛い
講義もうとうと眠ってばかり
貧富の差があるのを分かり
無痛でしゃきっと勉強したい

昼はだいたいカップ麺 ひとり
学食や外食なんて無理
栄養の面から相当不利
買い物は ユニクロ 百均 ニトリ

いいな 外国旅行いけて
休みはバイト二つ掛け持ち
こっちは貧乏 あっちは金持ち
いいな 未来へのレールを敷けて

大学入って失敗だった
お金もなく 友だちもいないし
睡眠不足で悪夢しか見ないし
すっかり痛いヤツになった

「たくさん本を買え」って先生
そもそもこっちには本を買う
胃もやりくりもキリキリ舞う
知ってる こっちのバイトの編成

1Kの部屋はいっつも暗い
電気代 節約してるから
朝から晩までグーグー腹
食費もとことん切り詰めてつらい

限界だ もう 夢から覚めよう
自分には過ぎた夢だったよ
夢を追いかけてぼろぼろになったよ
決めた 週明け 大学を辞めよう

 

                                                                    

 

 今回は4分節abbaの押韻です。第7連を例に取ると、こんな感じです。

 

  限界だ/もう/夢から/覚めよう                        sameyô       a
  自分には/過ぎた/夢/だったよ                      dattayo       b
  夢を/追いかけて/ぼろぼろに/なったよ          nattayo       b
  決めた/週明け/大学を/辞めよう                  yameyô        a

 

 

チッチの押韻ルール

 

⑴ 1分節(チッチ独自の分け方)は5音まで。なので、例えば1文節(文法上の正式な分け方)の〈歩き

  ながら〉は〈歩き〉〈ながら〉の2分節になります。

 

⑵ 2音の言葉2つをまとめて1分節にしても可。なので、例えば〈あの人〉は文法上では〈あの〉と〈人〉

  の2文節になりますが、チッチ式では1分節になります。


⑶ 日本語は発音数が少ないため、音長促音(っ)撥音(ん)を効果的に使うこと。  そうじゃないと、

  詩が単調で間延びした締まりのない印象になります。

 

 

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