グローバルな時代において、他の国の言語に興味を持つ方が増えているようですね。
世界的な共通言語としてアメリカ英語が主流ですが、近年ではアジア系の言語(中国語・韓国語など)を学ぶ人も増えているようです。その中で、中国語を学ぶ人たちからよく寄せられる質問として、中国語と台湾語は何か違うのか、というものがありますね。
今回、中国本土と台湾の言語についてお話ししましょう。
目次
1.中国語とは?
2.中国本土と台湾の言語
3.まとめ
1..中国語はどのような言語?
中国語(中文)は、中国を中心に広く話されている言語の総称です。中国語は非常に広範で、方言や地域によって異なる複数の言語が含まれます。
主な中国語には、普通話(標準中国語)、広東語、台湾語、上海語などがあります。
普通話(標準中国語): 中国全体で共通の標準語であり、北京語を基盤としています。中国の国語ともされています。
広東語: 中国の広東省や香港、澳門で話される言語であり、南部の広東地方で主に使用されます。
台湾語: 台湾で話される言語で、広東語を基にした独自の方言があります。
上海語: 上海およびその周辺地域で話される言語で、華東地方で使用されます。
これらの言語は共通の文字体系である漢字を使用し、異なる発音や表現があるものの、
基本的な文法や語彙は共通しています。
2..中国本土と台湾の言語比較について
Q:そもそも「中華圏」の定義はなんでしょうか?
A:中華圏は、中国文化や言語圏を指す用語で、中国本土の他に、台湾、香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイなど、中国文化が影響を与えた地域が含まれます。
中でも、中国語が広く使用され、政治的な統一を意味するものではありません。
しかし、同じ中国語と言っても、微細で微妙な違いがやはり存在しますね。
普通話が中国本土の公用語であるのに対し、台湾では台湾国語(台湾華語)が主要な言語として使用されています。
中国本土と台湾の言語にはいくつかの違いというと、以下にいくつかの例を挙げてみましょう
発音(アクセント)の違い:
- 中国本土: 普通話(標準中国語)の発音が主流で、北京アクセントが標準とされてアクセントが比較的平坦で、単語の発音に均一なイントネーションがあります。
- 台湾: 台湾華語(台湾国語)は独自のアクセントがあり、北京アクセントとは異なります。
- 中国本土: 普通話には独自の表現があります。
- 台湾: 台湾華語ではアクセントがより変化に富み、単語ごとに発音の差が見られます。
- 中国本土: 簡体字が主に使用されています。
- 台湾: 繁体字が主に使用されており、台湾では伝統的な文字が一般的です。
- 中国本土: 日常の挨拶やフレーズは普通話に基づいています。
- 台湾: 台湾華語に基づく独自の挨拶やフレーズがあります。
EX:挨拶言葉について〜
- 中国本土: 中国本土では「你好」(nǐ hǎo)が一般的な挨拶です。
- 台湾: 台湾では「你好」(nǐ hǎo)も使われますが、台湾特有の挨拶「安安」(ān ān)も一般的です。
3..まとめ
普通話を話す中国本土の人々と、台湾国語を話す台湾の人々の間には、言語の基本的な構造や文法が共通しています。したがって、基本的な会話やコミュニケーションにおいては意思疎通が可能です。ただし、発音や単語の選択、一部の表現などには微妙な違いがあり、これが文化的背景や歴史的な影響によるものとされています。