メサイア プロジェクト | はるののブログ

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ミュージカル、舞台観劇が好きです。2次元、BLも少し。


【メサイア  プロジェクト】


メサイア の世界に魅入られ、購入したDVDを毎日繰り返し観る日々の中で荒ぶった感情を「まとめ」という形で残してみようと思いました。
いろいろな方がメサイア について分かりやすく丁寧に纏めていますが、これはあくまでも私の視点によるものです。なにしろ新参者ですのでもし何か間違いがありましたらご指摘頂けると幸いです。


この作品に魅了された理由はいくつもありますが、何と言っても俳優の代替えが効かない唯一無二の役であることです。
演出の西森さんの言葉を借りるなら
「メサイアは、誰ひとり替えなどきかない唯一の役と俳優によって紡がれる叙事詩。だからこそその物語には、生の人間の、大切な「思い」がこもるのだ。」
この言葉に尽きると思います。




メサイア  プロジェクトとは

高殿円が書き下ろした小説
『メサイア  警備局特別公安五係』を原案とする舞台、映画、ドラマ、漫画などのメディアミックスプロジェクトのことである。

2010年に小説『メサイア 警備局特別公安五係』が角川書店より刊行される。
2013年舞台、映画、ドラマが公開となり「章シリーズ」としてスタートする。
2015年に「刻シリーズ」として新たなシーズンに入り2017年には三栖、周を主人公とした「メサイア 外伝〜極夜Polar night」が公開。
1冊の小説を原案として、様々な形で広がり続けているコンテンツが「メサイア  プロジェクト」である。




メサイア  あらすじ

第三次世界大戦後、「世界の改心(ワールドリフォーミング)」の名のもと超軍縮会議において、世界は軍隊を人口の0.1%までに縮小し、大量殺戮兵器の開発を禁止することに調印した。これによって表向きには平和な世界が訪れたかに見えたが、各国の武力は警察組織の拡大と共にスパイを使った諜報戦という形に姿を変えたのだった。

そこで生まれた日本でのスパイ集団、日本・警備局特別公安五係
通称「サクラ」。
彼らはこの国から消された存在である。
国籍も戸籍も抹消され
その代わり
特別殺人権が与えられる。
闇に潜み
この国に潜む闇を抹殺する。
いつか桜のごとく散る
その日まで。

彼らが敵国に捕まり拷問を受けても国家が助けることはない。
ただし、たった1人だけ規則に反して救出することを例外的に許される存在がいる。それはサクラ候補生としてチャーチにて相棒を組み一緒に訓練を受けた「メサイア 」である。




チャーチとは

サクラを育成するための学校。チャーチには鉄の掟が存在する。

1. サクラは、「チャーチ」について沈黙を守らなければならない。
2. サクラは、「チャーチ」を出れば2度と接触してはならない。
3. サクラは、任務に失敗した生徒を救出してはならない。
4. サクラは、友人や恋人になってはならない。
ただ1人の例外を除いて
それが「メサイア 」。

サクラ候補生は、様々な理由から表の世界で生きることができなくなった者たちの集まりである。
チャーチに入るとそれぞれに相棒を組まされるのだが、相手を選択することは出来ないためその関係性は複雑さを孕む。その相手を「ただ1人の救い人」「魂の伴侶」であるメサイア としてお互いに認めていくまでの葛藤、そして様々な試練の先にある卒業ミッションに挑むまでの物語である。

2人の関係性や結末はそれぞれのカップルによって個性があり、幾多のカップルがあればいく通りもの物語が展開される。そこが魅力的な作品なのだ。
 

チャーチを卒業するとサクラは基本的に一人で行動することとなる。絶望的な孤独の中で唯一、世界のどこかで自分の半身「メサイア」が生きていると信じることで己も生きることが出来る。自分が救えるのは「メサイア」だけであり、自分を救ってくれるのもまた「メサイア」だけなのだから。




作品紹介


①銅ノ章(2013舞台)
時系列的には漆黒の次にあたる。
小説メサイアの主人公である海棠鋭利と御津見珀がメイン。「絶対死なない」ジンクスを持つ鋭利と「組んだ相手が必ず死ぬ」ジンクスを持つ珀。2人がメサイア としてお互いを認め合う絆の物語。


②漆黒ノ章(2013映画)
上演されたのは銅ノ章が先だが、時系列的にはこちらが先。メインは司馬柊介と五条颯真がメサイアとして信頼を築いていく物語。


③白銀ノ章(2014舞台)
柊介と颯真の卒業ミッションをメインとした物語。漆黒ノ章で得た信頼関係を軸に試練を経て、メサイア の絆とはどういうものなのかを示してくれた作品。
この作品から舞台版脚本は少年社中の毛利亘宏が手がけるようになる。


④紫微ノ章(2014舞台)
新しい登場人物、第二世代と呼ばれる白崎護と悠里淮斗がチャーチに入学するいきさつをメインに描いた作品。
評議会や公安四係そして三栖公俊、周康哉など、組織や人物も大きく変動していく。代替わりへと続く転換期的作品。


⑤影青ノ章(2015ドラマ)
第一世代の鋭利と珀に加え、新人サクラ候補生である白崎と悠里、更に有賀涼、間宮星廉の初任務がメイン。翡翠ノ章へと続く伏線がいくつも張られている。


⑥翡翠ノ章(2015舞台)
鋭利と珀の卒業ミッションを描いたストーリー。
キャストからもメサイア の理想像、王道、お手本のようなコンビと呼ばれる2人。彼らの生きる意味、存在を問うた作品。


⑦鋼ノ章(2015舞台)
物語のメインは有賀と間宮。
シリーズ最大の衝撃作。


⑧深紅ノ章(2015映画)
白崎、悠里、有賀に加え、新人サクラ候補生加々美いつきが加わる。壊れかけてた周の心を支える三栖との絆も描かれている。


⑩暁乃刻(2017舞台)
新刻シリーズ始動。
白崎の卒業ミッションがメイン。「2人で1つの壊れやすい卵」白崎と悠里が新たなメサイア の形を示してくれる。


⑨極夜-Polar night-(2017映画)
メサイア外伝の映画。
時系列としては暁乃刻の前の物語。
主人公は三栖と周。
特筆すべきは、メサイア シリーズが始まった当初は原作にも登場しない人物で細かな設定もなかった三栖と周を、最終的には2人が主人公となる映画になるまでに重要な登場人物として、そして魅力的な人物として作り上げた中村龍介と玉城裕規の功績である。


⑪悠久乃刻(2017舞台)
有賀と加々美の卒業ミッションが描かれている。幾多の業を持つ有賀とその全てを受け入れた加賀美の魂の共鳴。メサイア 史上最も美しいラストと言われる作品。


⑫月詠乃刻(2018舞台)
第三世代、御池万夜と柚木小太郎を軸に描かれてる。宗教を介し今までのメサイア とは違った愛憎が色濃く出た作品。「命を救うだけがメサイア じゃない」加賀美が紡ぐ言葉は、サクラになった者だけが知るメサイア の本当の意味が込められている。


⑬幻夜乃刻(2018映画)
2018年秋公開予定
月詠乃刻に続くストーリー。



こちらは随時更新していく予定です。
また、次項では作品自体の魅力とキャラクター及びキャストについても語りたいと思っています。