今日は過去記事より抜粋で

八王子まつりと、その山車の魅力についてお伝えしてみようと思います。

 

まず昨日の写真では小さくて分かりづらかったかもしれませんので

改めまして・・・

令和元年の八王子まつりポスターはこちらです!

 

 

毎年、デザインを専攻されている八王子の学生さんの作品から

選ばれます。

こちら以外の優秀作品もJR八王子駅南口コンコースにて

まつり最終日(8月4日)までご覧頂けるようです。

 

 

まつりの公式ウェブサイトは

https://www.hachiojimatsuri.jp

本年のパンフレットはこちらからダウンロードできます。

https://www.hachiojimatsuri.jp/pamphlet.html

 

重ねてのご案内となりますが、

八王子まつりとは

毎年8月の第1金・土・日に東京都八王子市で開催される祭りです。
2019年は8月2・3・4日に開催となります。

JR中央線の八王子駅から西八王子駅までの
甲州街道をメイン会場として催される八王子まつりは
本年度で開催58回目(59回との数え方もあるようです)、
過去最高来場者数は85万人と、
市内外からの皆さんで盛り上げる、年に一度の大イベントです。

期間中は各所で様々なイベントが催されていますが、
幼いころから山車に親しんできた私にとっての大きな魅力である
「山車」(だし)について少しお話しようと思います。



★明治の終わりから昭和初期にかけての名工による彫刻!

八王子まつりでは
全19台(内11台が八王子市指定有形文化財)を見ることができます。
八王子の山車彫刻に、彩色されたものはなく、
どれも彫刻らしく木の色合いが活かされています。
中でも人の手によく触れるところなどは少しずつ色が違ったりして、
時間の経過とともに先人たちの息吹を感じることができます。

題材は日本の神話や中国の故事などいろいろで、
とても繊細なデッサンに基づく彫刻は見飽きることがありません。



地元に住んでいても、年に1週間も会うことのできない山車と過ごせる時間は
とても貴重なものです。
そうして地元の人々が「関東屈指の山車まつり」と誇る八王子まつりには、
遠方からも彫刻を目当てに、大きなカメラを抱えて見学にいらっしゃる方もたくさん!
お声掛け頂くことも多々あり、外からのお客様に
素晴らしい彫刻作品を間近で楽しんで頂ける事を私はとてもうれしく感じています。
まさに動く芸術品!ですね☆

少しマニアックな楽しみとして、山車特有の匂いもあげられます。木の香りでしょうか。
毎年はじめて山車に乗り準備をするときには、そんなところからも夏の訪れを感じる私です。

★甲州街道の辻(交差点)に山車集結、囃子の競演!

昔は国道16号を境に東と西の地域で時期をわけて行われていた山車祭りが
同時開催されるようになったころから、祭りとしての規模が大きくなり、
活気付いてきたのでしょう。
その名残りとして、国道16号よりも西側を上地区、東側を下地区と呼びます。
パンフレットにもそのように記載がありますので、いらっしゃる方はご参考まで。

期間中は甲州街道の交通を規制して、各交差点にて3~4台の山車の「ぶっつけ」が行われます。



ぶっつけといっても実際に山車同士をぶつけることはありません。
山車と山車を向かい合わせ囃子を競い合うことを、八王子ではそのように呼びます。





予め時刻がわかっている複数台のぶっつけはもちろん(山車の上にいると、降りるのが大変なほどの人出です)
それ以外にも二台以上の山車がすれ違う際にも山車を向かい合わせる場面に遭遇することができますよ。
各町会の人々の掛け声や空を舞う蜘蛛の糸などで熱狂を感じられる場面です。




★豆電球による山車の電飾!

夜のイルミネーションもまた格別です。
八王子では19台の山車のうち、
今でもアセチレンによる照明を受け継ぐ2台の山車(追分町、日吉町)を除く17台には、
豆電球の照明が施されています。

豆電球と聞くと、すごく小さいような感じがしますが、
実際に山車で囃子を演奏しているとその熱を熱く感じることがあるほどで、
芸術的な彫刻を引き立たせる重要な役割があります。




毎年書いているような気もしますが、夕暮れ時には灯りの存在感が増してきて、
祭りに参加する人々が夜に向けて活気を取り戻すような感じがして好きです。



人々の手によって曳かれる山車独特の揺れを受け、ゆらゆらする豆電球の灯りには
提灯やぼんぼりと違った味わいがあります。


 

その他

八王子まつりと山車 - 八王子市図書館(解説)PDF資料 は

こちらよりご覧頂けます。



明日・明後日は、

八王子市中町での盆踊り大会が予定されています。

台風が心配されますね。

全国各地での夏らしいイベントを

たくさんの方が安全に楽しめますようにニコニコ


来る八王子まつりにも同じことを思って止みません。