隔週で
軽トラで届けていただいてる
お野菜
千葉の佐倉市
自家採種、無農薬、有機農業の
林農園さん
毎月発行されるお便りに
興味深いお話が載っていました。
ご興味ある方とシェアさせてください。
字ばっかり
ずらずら綴ります。
皆さま
お暑いので
ご無理なさらずに
林農園(佐倉市坂戸1057)
林 重孝さまより。
(掲載許可いただきました)
「有機農業を始める前の我が家の歴史」
我が家の歴史と、私が有機農業を始める以前の農業について話を始めたい。
私の家は先祖代々の農家で、自宅の裏の畑から縄文、弥生の土器が出るくらい昔から人間が住んでいたようだ。
しかし、その時代から引き続き現在までつながっていたわけではなく、千葉氏の研究者が我が家を訪ねてきて、我が家は千葉氏の末柄と言われた。
20年くらい前にごぼうをスコップで掘っていたら地下1.5メートルの深さで土器に当たったので、研修生に半日かけて掘らしたら、ほとんど欠けていない高さ30センチで花瓶のような形をした土器が出てきた。
印旛郡文化財センターで鑑定してもらったところ、これは「宮ノ台形式」の土器で、今から2000年〜1900年くらい前のもので、穀類を入れておいたのではないかということでした。
土器は時代によって流行があるらしく、それで年代がわかるらしい。
よく見ると下の部分が一部黒くなっていて窯ではなく野焼きで焼いてある。また、表面には竹で細かい模様がつけられている。
この時代は食べ物も少なく食べていくのが精いっぱいかと思っていたが、土器に模様をつけるほど余裕のある生活をしていたことがわかる。
佐倉といえば、我々くらいの年代だと巨人の長嶋の出身地を思い浮かべるが、もっと上の年代になると佐倉宗吾になる。
実は私の先祖19代前は名主をしていたが、佐倉藩には当時400近くの村があり、その中心の7人名主の一人であり、筆頭名主が佐倉宗吾、本名「木内宗吾(惣五郎)」であった。
春日局に徳川家光と一緒に乳母兄弟として育てられた佐倉藩主堀田正盛は家光がなくなると殉死し、次の子正信が若くして藩主になったため、政(まつりごと)がわからず、家老が農民に重税をかけ、
農民が困窮し事件が起こったといわれている。
筆頭名主の佐倉宗吾がご法度である将軍直訴をし、磔になるが、農民は救済される。
作家の立松和平氏が日本農業新聞に足尾鉱毒事件をテーマに田中正造を描いた「毒」(連載が終了した後単行本で出版され毎日文化賞を受賞)を連載した。
その中で鉱毒事件を世間に知らせるために佐倉宗吾事件をモデルに天皇に直訴することが描かれているが、佐倉宗吾事件が誤って描かれていたので新聞社に連絡したところ、後々、直接立松和平氏から、電話があり感謝された。
我が家の19代前の名主は自分もつかまることを恐れ、家宅捜査を免れるために自宅と自宅の前にある寺(当時は村の寄合に使われ書類が残っていた)に火をつけ焼失させた。
そのため我が家にはそれまでの古文書などの記録は全く残っていない。
その後出家し僧になり、京都の延暦寺や長野の善光寺などで宗吾を弔い、最後は印旛郡栄町の龍角寺(現在は廃寺)で死んだと記録されている書籍が明治時代に発行されている。
我が家の世の中に対する反骨精神はこの時から脈々と流れているのかもしれない。
この続きは次号のメッセージで(あ
)
2年ほど前、昭和25年に建てた母家をリホームしたところ屋根裏から600枚のお札(江戸時代後期〜)が発見され、千葉県中央博物館の小林裕美先生が論文にしてくれました。
お札はすべて博物館に寄贈しました。
ネットで「屋根裏 林重孝」で検索すると論文は読むことができます。
(ここまで)
こちらは千葉市美浜区某所の
埋立地
うめちゃんが毎日のように通った空き地。
茂みの中でひばりが子育てしたり
梅雨時は大きな水溜まりが出来て
鴨が何十羽も泳いで
うめちゃんは
ひばりを追いかけたり
背の高い草の中を
かき分けて入っていったと思ったら
ごろんごろん左右にローリングして
なぎ倒し
ちょっとしたスペースを確保し
ドサッと座って
私にもどうぞと
座るよう目でうながして
そこで一緒に
30分くらいぼーっと過ごした
思い出いっぱいの
「うめちゃんの公園」
これから大きな病院が建つらしい。
他の区画は次々とマンションが建って。
そんなに売れるものなのか
不思議
土と草と
たくさんの虫や鳥がいた場所が
コンクリートで埋め尽くされる。
私もそうやって
家を建てて
住んでいるのですけれど(＞人＜;)
m(__)m