息子の高校時代の部活、合唱部にて。
全国大会常連の強豪校だったため、練習は厳しくレギュラー争いも熾烈。
NHKのコンクールは40人以下しかステージに上がれないのです。
部員は多い時は100人超え。
そのうち女子は3分の2ほど。
ソプラノ、
アルト、
テノール、
バス
とパートがある中で何故か男女共、高音域のパートほど自己主張が強く、揉め事が起こりやすいというのがお約束でした。
中でもソプラノは、常に揉めている状態。
必ず揉める。もうぐちゃぐちゃ。
全国大会の前日だろうが関係なく、いさかいが絶えませんでした。
コンクール当日は見事なハーモニーを奏でるので最初は知らなかったのですが、
ある時女子のお母さんに内幕を聞いてびっくり。
男子はそういうことはほとんど家で喋らないのです。
コンクールは県大会から真剣勝負。決して気が抜けません。むしろ一番難しい。
そして関東甲信越大会をなんとか勝ち抜けると全国大会です。
約ひと月ごとの次のステップに上がるにつれ歌い込み、作り上げていくので、同じ曲なのに違う歌だっけ?というくらい変わります。
その中で、一度オーディションで選抜されたとて油断は出来ません。
同じ声、似たような声は二人も要らない。
この曲に必要な声ではない。
とか色々な理由や基準で、容赦なく落とされます。
「あなた、要らない。」と。
男子より人数が多い分、ただでさえ熾烈な争いな上に気性も激しめな女子。
特にソプラノは、話を聞くと胃が痛くなるくらいエゲツなく火花を散らしていました。
そこ行くと男子はうんと穏やか。
特にバスという低音パートの男子は、何かを決める時もサッと意見が出てすぐ決定。何でもサクッと。
これでいいんじゃね?ヨシ決まり!と。
揉めようが無い。
そして大事なのは、女子には決して近づかないこと。揉め事には。
触らぬ神に祟りなし。
紆余曲折の末、あの女子達とは遣り合うだけ無駄と学習。
関わってロクなことにはなりゃしない。
部活内カップルはいます。それは別。
息子は自分の偏差値に合うというだけで受けて入ったので、夢も希望も無く全く期待していなかった高校生活でしたが、思いがけず充実。
輝け青春!でした。
カップルにはなれませんでしたが。
もちろん辛い思いはあったと思います。
Nコンのステージに立つ「並び順」が、たまたま最前列の真ん中に決まり、練習の時。
女性の講師の先生に「あんた真ん中でそんな無表情な顔、目立ってしょうがないから。邪魔。
どっか目立たないとこ行って。」
と言われたと、後から女子のお母さんに「酷いよね、可哀想だったって。娘が言ってた。」
と言われて知りました。
いつ言われてたのだろう。
全く気が付かず。
卒業後に片付けをしていて出てきたその時の楽譜に『顔』
と書いてあるのを見たときは笑いました。
コレか!と。
卒業後に後輩の応援に行った際、そのとき二年連続金賞一位だったのですが、
終演後、「顔」を注意された講師の先生にご挨拶に伺いました。
「歌っては直し、歌っては直しをひたすらやり続けたので自分ではもうよく分からなかった。どうでした?」「最高でした!」というやり取りの後、
「やれる事は思い付くこと全てやったし、だいたいコツは掴めたかなって思ってる。
でも、男子はホンットに嫌だった。勘弁して、だったわ。
何度言っても出来なくて。
何度言ってもすぐ忘れて。
もう最悪。
ほんとにいい加減にして欲しかった。
また来年に向けてイチからかと思うと目の前が真っ暗、絶望的な気分になるわ。逃げたい。」
と、おっしゃるのを聞いて、なるほどと。
よそ様には迷惑かけているのね。オトコども。
女子は自分たちは面倒だけど、先生的には言われたことをちゃんと理解してすぐに出来てお利口さんなのだと。打てば響くと、、。
先生ごめんなさい。
でも、男の子ってあんなもんだから。
仕方ありません。
悪気ないだけに始末に負えない生き物なのです。
でも、とっても可愛いんです。
これら、息子が小学生の時にフリマで買ったものたち。
熊のスワロのチャームは、一目で気に入ってずっとお店にへばり付いてたらしく、手作り出店していたお姉さんが根負けして売ってくれたらしい
300円しか持ってなかったのに1000円以上のものを、、。
動きます。
龍と亀、この時からご縁があったのかも知れません
これらは大事。捨てません