pupsave: パピーのバージョンによって pup_save.2fs, precisesave.4fs など「*save-*.?fs」のファイル名を持つ。「セッション保存ファイル」や「個人保存ファイル」とも呼ばれる。
パピーのシステムは「パピーSFS」というひとつのファイルにまとめて収められている。このファイルは書き込み不可。変更部分(差分)は書き込み可能な別ファイルに収める。これが「セッション保存ファイル」あるは pupsaveファイル。「パピースペース」という言葉もある。詳細は省くが、同じと思ってよい。
pupsaveファイルの大きさに明確な上限は無いが(*注)、バックアップなどの便を考えて 512MBが標準の大きさ。何も考えずに使っていると、これを超えてしまうことがある。残量が少なくなると警告が出るが、いきなりハングアップすることもあるので注意が必要。日頃より pupsaveの消費を最小限に抑えるよう配慮が必要。
(*)USBメモリなどで使われるファイルシステムFAT16での上限は 2GB、FAT32での上限が4GB。
書き込み不可の「パピーSFS」からの差分である pupsaveの内容は、その性格から4つに分類できるだろう。
1. 追加アプリ
2. システムやアプリの諸設定
3. システムやアプリが作るキャッシュ
4. メールや文書、画像などのデータ
このうち 3のキャッシュは無くなっても困らない。papsaveが手狭になれば消去してもよいし、もともとキャッシュの量を制限しておくとよい。その方法はアプリによる。
4の諸々のデータは pupsave内に置かないほうが良い。 スペースを食うだけでなく、pupsaveはシステム動作に直結している。コケたときに大事なデータも一緒に失ってしまうことだけは避けたい。 4以外の1~3は、たとえ消えたとしても復旧は難しくない。
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