タイトルにインパクトがあり、

中身はとても現実的な事が書かれていた。


職場の人たちを腐らせる・・・・・。

相手の足を引っ張る人間、八つ当たりする人間、

妄想癖がある人間等により、様々な負の

スパイラルが職場で発生している事を説明していた。


自分、自分の身の回りでも発生していることが

分かる時がある。その一部の実体験からか、

この本は正に現在の日本社会の負の部分を 

表していると強く思った。


この本に書かれ、自分が特に怖いと感じた

会社を腐らせる人の行為は2つあった。


1つは悪口・値の葉もない噂を流し、

相手を蹴落とすやり方である。

自分は、相手の話を真に受けやすいので、

この見極めがとても難しい。


例えば、お酒の場での悪口がもっとも困る。

無礼講として、ここだけの話にするのか、

相手(または誰か)を蹴落とすために

画策しているのか判断がつかないのである。


昔、「ここだけの話、あの人はあなたの悪口を

社長に言ってたよ」と言われた時があり、

その人を意識し、2〜3ヶ月ほど距離を置いて

しまったのである。

今となっては、一時期とはいえ、

すぐ真に受けてしまい、申し訳ないと思っている。


2つ目はゲミュトローゼ(後悔も反省も欠如)を

持つ人が起こす行動である。

罪悪感を拒否する傾向にあり、反省、後悔が

ないのである。

鋼の意志で突き進む姿はある意味好感の持てる

姿なのかもしれないが、個人的には一番怖い

タイプである。


以上のように、この本は職場を腐らせる人たちが

何故問題を引き起こすのかが書かれている。

また、その人たちからターゲットにされないためには

どう対策した方がいいかも書かれていた。


現在の日本社会をよく表現している良質な

本であると思った。機会があれば読むことを

おすすめしたい。