1972年3月1日 あさま山荘事件解決から2日目 |   連合赤軍事件スクラップブック (あさま山荘事件、リンチ殺人事件、新聞記事)

■押収弾丸400発 3階洋間で一味は生活 長野でマイト盗む(毎日)


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連合赤軍事件スクラップブック (あさま山荘事件、リンチ粛清事件)-1972-03-01 毎日 朝刊19

昨日までの事件関連記事のボリュームがこの日は急減。事件解決に10日間もかかったのでさすがにネタ切れか。



■『アサヒグラフ』と『週刊読売』の広告(朝日)


連合赤軍事件スクラップブック (あさま山荘事件、リンチ粛清事件)-1972-03-01 朝日 朝刊CM

ニクソン大統領と毛沢東主席の歴史的な握手と連合赤軍事件が並んでいるとは、なんという皮肉な対称であろうか。


■社説「浅間山荘事件が警告するもの」(朝日)

 日本のすべての大人は、事件について考え、自らの責任を追求すべきではないか。今日の日本の社会と文化が病んでいることは明白だ。法による制裁は部分的解決に過ぎない。日本の若者が望む、健康な社会と文化とは何であるのか。これをつきとめ、責任をもって改革にとりくもうとしないかぎり、この種の事件を根絶することはできないであろう。

 西欧でも北欧でも政治はもっと柔軟に動き、青年の意識を反映するために努力している。青年がベトナム反戦を叫んだアメリカの大統領は、ついに北京に飛んだ。動きのある柔軟な民主主義社会をつくる大人の努力こそ、青年の期待にこたえるものだ。

 GNP3位とか情報化社会の声に酔って、自ら熟慮し勇断していないのは、大人自身ではないか。浅間山荘の事件にはこうした警告が含まれていたと思う。これを転機に、われわれは内外の緊急な課題に責任をもってとりくまなえればならないのである。


■武装蜂起の直前? 逮捕の永田におわす(読売)

 永田洋子はさる2月17日、群馬県妙義山中で森恒夫といっしょに逮捕され現在、高崎署に拘置中だがこれまでの取調べの中で係官に対し「東京で大事件が起きているだろう」と質問した。係官が「どういう事件か」と問い返すと永田は「ばか」といっただけ。

 同庁では妙義山アジトでは指紋が検出されていながらも、行方がわからない寺岡恒一、尾崎充男、進藤隆三郎の3人をはじめ、厳重な検問をくぐりぬけて闘争中の活動家がかなりいるのではないかとみている。


 永田が「ばか」といったのには笑ってしまうが、「大事件」とは何を指すのか不明だ。警察は指紋検出によりアジトを移るごとに人が少なくなっているのに気づいていたが、まさか殺されているとは思いもしなかった。


■その他の記事

・殉職2警官に全国から続々見舞金。177件941万円に。(朝日)

・河合楽器社長、殉職2警官の遺児の学費を援助することを申し出た。(読売)

・銃撃されたスナック経営者・田中康彦さん(30)が1日午前零時10分亡くなった。(読売)

・5人の中で一番銃に不慣れだったのは吉野。仲間に使用方を聞いていた。(毎日夕刊)

・泰子さんは事件を報じるテレビ、ラジオ、新聞などは「見たくない」と拒絶。(毎日夕刊)