1972年2月15日 京浜安保共闘 榛名山アジト発見 |   連合赤軍事件スクラップブック (あさま山荘事件、リンチ殺人事件、新聞記事)

■京浜共闘 榛名山にもアジト 爆弾工場?跡地を捜索(毎日)


連合赤軍事件スクラップブック-1972-02-15 毎日 朝刊22


 猟銃強奪や爆弾闘争など一連の事件で警察庁から総合重要手配されている京浜安保共闘のアジトが、群馬県伊香保町の榛名山中の奥地にあることがつきとめられ、同県警警備部は「一味が最近まで出入りしていた」としてその人物の洗い出しと、足取り捜査を続けている。


 これまでの調べによると、アジトに出入りしていたもののうち、1人の女性は強盗致傷、爆発物取締法違反容疑で指名手配されている東京都生まれ、京浜安保共闘、永田洋子(26)とみられ、同様手配中の千葉県生まれ、同幹部、坂口弘(25)ら有力メンバーも出入りしていたとみられている。


 このアジトの情報は今月7日「若い数人の男女が大きなリュックを背負い、榛名湖半のユースホステル前からバスで立ち去った。しかし、昨年11月ごろからこのような男女4、5人が山奥に入っていくのを時々見かけている」と地元民から群馬県警に入った。


このとき森と永田はカンパ集めのために都内にいた。

この記事を見たときの様子が永田の著書に書かれている。


2月15日の朝、朝刊を見て、榛名ベースが発見され、そのまわりに捜査網がしかれたことを知った。このことに私たちは大いに危機感をもち、直ちに妙義山のベースへ行き、みなと一緒にこの困難を乗り越えることにした。(「十六の墓標(下)」)


あえて捜査網に飛びこんだようであるが、冷静に考えればじっとしているほうが賢明だった。


■赤軍派の犯行と断定 横浜の銀行強盗 一味4人を手配(毎日)

昨年4月の横浜市の小学校職員給与ひったくり事件を捜査中の神奈川県警は、6月横浜銀行強盗事件も給与ひったくりの赤軍派"坂東隊"の犯行と断定、坂東国男(20)、植垣康弘(23)、進藤隆三郎(22)、山崎順(21)の4人を強盗の疑いで全国指名手配した。


同本部はひったくり事件で同は女性活動家、持原好子(25)を窃盗の疑いで逮捕、持原は、横浜銀行の強盗も赤軍派"坂東隊"の犯行であることを自供したので、強盗容疑で再逮捕した。


坂東の年齢がずいぶん違っているが原文のまま。


■丹沢の女性手配(毎日)

ことし1月8日に西丹沢山中で発見された過激派の爆弾キャンプ事件を捜査している神奈川県警と松田署は、中京安保共闘の女性活動家、元行員、寺林真喜江(23)を火薬取締法違反の疑いで全国指名手配した。