こんばんは。
昨夜は山形新潟で大きな地震がありましたがその地域にお住まいの方、お怪我などありませんでしたでしょうか?
お見舞い申し上げます。
いよいよ尾張ギャラリーまで10日を切ってしまいました。
例年だとお品書きなるものをもう発表しているはずなのですが、遅くなってすみません。
今回の展示作品は過去作と合わせて2点になります。
1.四季・艶紀行
こちらは書き下ろしの新作です。艶旦那さまたちと四季折々の京をめぐります。
ゆかりんとのコラボ作品。いつもはわたしが書いた文章にイラストを描いてもらっていたのですが
今回はラフ画をもらってお話を書き始めました。
こちら4連作になって、それぞれとても短いものですのでお時間のない方でも読みやすいかと思います。
内容をほんの少しだけ……。
――久しぶりに着物で散策しませんか。この季節だから浴衣もいいですね。
はにかむように言う彼女が可愛くて何も考えずにうなずいたけれど、和服が多い京都と言えど男一人が着物で歩いていればどうにも目立つらしく、ちらりと刺さる視線がなんともいえず面映ゆい。
(それにしても……)
もうだいぶ年季の入った門を見上げて思わず口元が緩む。こんなに高い門を乗り越えようとするなんて。それも着物で。
艶紀行【夏・島原】抜粋
石畳をしばらく歩くと彼の姿が見えた。長身の彼はどこでも人目を引くけれど、質の良い織の和服を着こなす今晩の彼は日頃たくさんの粋な客を相手にしているこの街の女性たちも振り返るほど。
艶っぽい姐さんに微笑まれて彼も丁寧に会釈する。あの頃だってそうだった。それを見咎めて胸が痛くなるのも今も同じ。誰もいなくなったのを見届けてようやく声をかける。
「遅くなってごめんなさい」
「はは、好いたおなごはんを待つ時間言うのも格別な時間というものどす」
艶紀行【冬・宮川町】抜粋
短いお話ばかりですが頑張りました。
会場でゆかりさんとのイラストを楽しみながら是非妄想トリップしてみてくださいね❤
2.恋しくてせつなくて/はつくさ
こちらは2015年春に開催された島原ギャラリーに出品したものになります。
初めてのギャラリー参加作品です。
「恋しくて……」は慶喜さんとの恋物語。助演で秋斉さんと俊太郎様が出てくる超わたし得のお話。
「はつくさ」は恋しくての続編で、俊太郎さまのお話です。
ゆかりんが初めて挿絵を描いてくれた思い出の作品を、区切りのギャラリーということで
かなり昔の稚拙な文章ではありますが出品させていただきます。
ブログで連載していましたがギャラリー出品、冊子化に伴い現在ネットでは読めなくなっております。
少し長いですが現地に行かれる方にパラパラ読みでもいいので是非お手に取っていただければ嬉しいです。
はつくさの方は短めなのでそちらだけでも(⌒∇⌒)
3.続続続続・古高教授の憂鬱
前回のブログで取り置きを募集させていただきましたが若干数会場用も用意いたしました。
区切りのギャラリーということでいつになく気合が入り今までの中で一番文字数が多くなってしまいました(笑)
こちらももし見つけていただいたらお持ち帰りくださいね。
私は初日28日のオープンからクローズまでおりますが、
土曜日にいらっしゃる方が多いと聞いてちょっと寂しいですが初日にお越しの際は是非お声かけください。
梅雨の時期ではありますが盛況なギャラリーになりますように。