五行詩(252) | 五行詩人の散策

五行詩人の散策

ありふれた日常の中でふと思うこと、嬉しかったこと、切ない気持ちを五行で書いております。

100点のテストじゃない

繰り返し練習して
真っ黒に汚れた

その漢字ノートが
お前の宝なんだ



=====


自分が子供の頃を思い出しても

そうだったかな


子供は

努力とか実践に対して

すぐに結果が付いて来ると

期待しすぎてしまう


だから、頑張っても

すぐに成果が上がらないことは

続けるのを嫌う


大人になって

社会人としての生活が長いと

だんだん分かってくるのだけれど


社会は試験じゃないから

一度で100点満点の答えを

出さなくてもいい

何回も躓いて

何度もやり直して

10点ずつを10回繰り返して

100点になれば良い時だってある


そんな時って

大切なのは

最初から知っていたり

努力しなくてもできるという

たまたま持ち合わせた能力じゃなくて


駄目かも知れないけれど

やれるだけやってみようとする

言うなれば


「頑張れる能力」


それは兎と競争した亀のような

地道だけど

諦めない力


華々しさには欠けるだろう

スマートじゃないし

洗練もされていない


だけど、どんな困難にも

一歩ずつでも

前に進もうとする魂が

そこにある



父親として思う

結果が駄目だった時に

努力の大切さを教えるだけじゃなく


むしろ

結果が良かったときほど

そこまでの努力の大切さを

教えるべきなんだと


100点が凄いんじゃない

100点を取ろうと努力した

その漢字ノートを

真っ黒にした多くの時間が

素晴らしいのだと



そう覚えて欲しい

父親として願う・・・・





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