前回のブログ に書いた通り、先週マイケル・E・ポーター教授 にお会いして、貴重なご講演で「競争戦略」についてお話いただいた。
今回のエントリでは、その講演を議事録として記載しておきたい
内容はあの有名な「競争の戦略」での、5force や3つの基本戦略 (差別化・集中・コストリーダーシップ)についてがメインであったが、生の講演ということで、ポーター先生の現在の言葉をそのまま書いておく。
ちなみに、こちらが有名なご著書↓↓↓
- 競争戦略論〈1〉/マイケル・E. ポーター
- ¥2,520
- Amazon.co.jp
ポーター先生ご講義MEMO
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・戦略とは「ベスト」なポジションを目指すのではなくて、「ユニーク」なポジションを築くことである。
・戦略とは「ミッション」や「ビジョン」を指すのではなく、それよりももっと先のことである。
・業界リーダーになること・株主価値は最終ゴールではない。
・優秀な企業は、事業のゴールをきちんと設定して、持続可能な収益性を持ち、常に成長し続けることのできる企業である。
・戦略はバリューチェーンを使って、そのプロセスから考える必要がある。
・オペレーション効率の優位性(だけ)は、競争優位ではない。なぜなら、これだけでは模倣できてしまうからである。
・戦略の本質は「選択」である。それ以外をいかに捨てられるかがポイントである。
・CSRとはPRではない。最近は、CSR=PRと考える企業が多い。
・CSRの向上は、「経済性」と「社会性」のシナジーを確立することであり、このシナジーは競争優位を築き上げることに繋がる。
・戦略の伝達は、強力なリーダーシップによって可能になる。
・日本への心配事は、日本の教育制度についてである。
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※通訳がいたものの、英語の解釈が一部不明確な点がありますので。。
ちなみに、ハーバード・ビジネス・レビューの1月号には、この有名な「競争戦略」の発展版を新しい論文として発表するとのことで、これは必読ですよ(業界分析の新しい論文についてらしい。)
来年は、ポーター賞 を受賞できるように努力する