時間を意識しない生活 | 稲葉紳一のブログ

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様々な学びをサポートします。項目が、学び、青春、給食・栄養、中学1~3年の学習内容、自然観察、等に分かれています。各項目それぞれに学びがあると思います。

時を気にしない生活

 昔、スマホも携帯もない時代、あえて腕時計を持たずに、50日間の1人旅をしたことがある。

 日常生活で、時間を意識せずに生活することは、なかなか難しいこと。何時までに何処へ、何時に何を、何かをするために何時に、何時から何時まで何をして、これを何時間で終わらせ……。それが当たり前の生活。

 時間に追われ、時間に制約され、時間に束縛されて……、そんな生活は、現代人にとっては、しかたないことではある。

 しかし、たまには時間を気にしない生活があっても良いのだろうなあ、そんな時を過ごすことも、たまには必要なことなのではないかなあ……なんて思うことがある。

 昔、大学生の頃に、あえて時計を持たずに旅に出たことがある。大学は、夏休みが約2ヶ月(60日)ある、夏休みは毎年そのうちの約40~50日を使って旅をした。すべて1人旅。

 2年生の夏、自転車にテントや自炊道具を積んで、北海道を反時計回り(左回り)に40日かけて一周した。大阪の下宿からスタートし、敦賀港まで走り、そこからフェリーで小樽→札幌→襟裳岬→道東→美幌峠→層雲峡→浜頓別→宗谷岬→利尻・礼文→小樽からフェリーで帰宅。テント泊とユースホステル、安い民宿を利用した。

 3年生の夏、逆周りに一周。その時に時計を持たずに出発した。大阪→敦賀→小樽→札幌→宗谷岬→網走→道東→襟裳岬→苫小牧→支笏湖→白老→室蘭→洞爺湖→函館→フェリーで青森→荷物を宅配で送り、自転車は折りたたんで輪行袋に入れて列車で千葉県の実家へ。

 今の時代のように、携帯電話もスマホもない時代。3年生の夏(2回目の北海道)、最初の数日は、つい左腕を上げて腕時計を見ようとする習慣が消えなかった。でも、しだいにその習慣はなくなり、時間を意識しなくなり、曜日の感覚もなくなっていった。2回目の北海道(時計を持たない旅)では、ユースホステルや民宿は全く使わず、全てテント生活。

 朝、明るくなったら起きる。夜、暗くなったら(眠くなったら)寝る。(しばらくの時間は、ランプの光で日記を書いたりしていたが……。)時間というものを全く意識せず、その日その時、思うがままに行動するという生活、それも50日間、もう二度とできない経験。

 たまには、時間を気にしないで生活する自由な生き方をしたいなあ……、なんて思うことがある。