面接試験や作文試験に向けて
受験を控えた皆さん、様々な応対の準備等をしているかと思います。入試の合否は面接だけで決まることはないと思います。合否は、筆記試験の得点や内申点、面接点、作文等の総合得点で判定されます。
さて、入試における面接や作文での言葉の使い方のアドバイスです。最近、若者言葉として多く使われるようになってきている間違った日本語に、「ら抜き言葉」というものがあります。 若者を中心にかなり話し言葉として流通しているため、ら抜き言葉を使ったことで減点になることはないと思います。ですから、そんなに神経質になることはないと思います。
しかし、「ら抜き言葉」ではない、正しい日本語が話せたら、好印象になるのではないかなと思います。「この生徒は、しっかりした言葉が使えている……、生活面でも、きちんとしているのであろう……」という、プラスの印象をもたれるとも考えられます。
参考までに、思いつくままに、「ら抜き言葉」と「正しい表現」を記載してみます。他にもあると思いますが、一例として、参考にしてください。
なお、「ら抜き言葉」とは、「~できる」という表現について、らが抜けたものになります。パソコン等の日本語変換ソフトによっては、「ら抜き言葉」で入力すると、誤りを指摘してくれて便利なものもあります。
・見れる(誤) → 見られる(正)
・~させれる(誤) → ~させられる(正)
※以下、同様に、矢印の左側が誤表現で、矢印の右側が正しい表現です。
・蹴れる → 蹴られる ・超えれる →超えられる
・起きれる → 起きられる ・来れる → 来られる
・食べれる → 食べられる ・進めれる → 進められる
・勧めれる → 勧められる ・立てれる → 立てられる
・知れる → 知られる ・出れる → 出られる
・逃げれる → 逃げられる ・決めれる → 決められる
・寝れる → 寝られる ・寝かせれる → 寝かせられる
・曲げれる → 曲げられる ・避けれる → 避けられる
・除けれる → 除けられる ・跳ねれる → 跳ねられる
・見かけれる → 見かけられる ・着れる → 着られる
・借りれる → 借りられる ・見つけれる→ 見つけられる
・被せれる → 被せられる ・耐えれる → 耐えられる
・掛けれる → 掛けられる ・賭けれる → 賭けられる
・駈けれる → 駈けられる ・駆けれる → 駆けられる
・投げれる → 投げられる ・遠ざけれる→遠ざけられる
・聞かせれる → 聞かせられる ・耐えれる→耐えられる
・見返せれる → 見返せられる (見返せる)
・見直せれる→見直せられる (見直せる)
・与えれる → 与えられる 等
また、重複語にも注意が必要です。例えば、「一番最後(最初)」、「クリスマスイブの夜」、「元旦の朝」、「机上の上」、「夕方の夕陽」、「頭痛が痛い」、「頂上の上」、「とても深い深海」、等。
なお、日本語も時代とともに変化していくもので、「ら抜き言葉」も、そのうち、使い方の一つの例として認められる時が来るかもしれませんが、今はまだ、間違った表現となっています。ですから、現在においては、正しい言葉が使えるようにしていくことを意識していくべきでしょう。特に面接試験や作文試験では……。