日本語は難しい。
外国の人たちが日本語を学ぶ時、漢字の読み方に苦労するらしい。漢字表記は難しいものの、1つの漢字で意味が表せるため、便利ではある。しかし難しい。
難しい部分が多いなかで、外国の人たちが難しいと感じる漢字の読み方の例をあげてみます。
『明』という漢字の読み方です。
・「明るい」と書けば、「あか」と読みます。
・「明星」と書けば、「みょう」と読みます。
・「明確」と書けば、「めい」と読みます。
・「明朝体」と書けば、「みん」と読みます。
・「明日」と書けば、二文字で「あす」と読んだり「あした」と読んだり、「みょうにち」と読んだりします。
日本で生活している人にとっては、慣れているので、当たり前のように、それぞれ区別して読み間違えることもなく、自然に読み分けています。それが自然にできているのですから、とても優秀なんですね……。
以前、外国から日本に留学している人と親しくなりました。その人は、ある程度の日本語は理解し、聞いたり話したりできましたが、微妙な表現について、よく質問されました。そして、その質問に対して説明することに苦労しました。
例えば……、「少し」、「わずか」、「多少」、「ちょっと」、「少々」、「少なからず」、「多くない」、「ほんの少し」の意味の違いや使い分けについて教えてほしい……、というものでした。
何となくわかっていて、何も考えずに使い分けているものの、それを説明するというのは難しいですね。