心の大きな人、小さな人 | 稲葉紳一のブログ

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様々な学びをサポートします。項目が、学び、青春、給食・栄養、中学1~3年の学習内容、自然観察、等に分かれています。各項目それぞれに学びがあると思います。

心の大きな人、小さな人・人としての器(うつわ)が大きい人、小さい人

 人は誰しも1人では生きていけない。1人だと、とても寂しい。これは青春時代に1人旅をしたときに体験した。1人だから、旅先で様々な人たちと知り合いになる。同じ旅人や現地の人達、互いに人と人の関わりの温かさを求めて親しくなる。その場だけの関わりも多いが、それらが良い思い出となり、1人旅の楽しさにもなっている。

 さて、人は生きていく上で、どうしても「相性」が合うとか合わない……ということがある。しかし、この「相性」だが、心が大きい人ほど相性の合わない相手が少ない。心が小さい人ほど、相性の合わない相手が多い。そして心の小さい人は、相性の合わない相手に対して攻撃をすることがある。自分にとって「気に入らない」、「都合が悪い」という相手を見下し、優越感にひたろうとする。
 人それぞれに、それぞれの「違う良さ」がある。たとえば、何かが「できる・できない」、何かをするときに「早い・遅い」とかの違いがある。「器用な人・不器用な人」、声が「大きい人・小さい人」、背が「高い人・低い人」、様々な違いがある。それら全て、それぞれの人たちの個性なのです。「優・劣」で区別したり差別することではない。できないからと劣等感をもたなくていいし、できるからと自慢することでもない。それぞれの個性を認め合い、互いに励まし合える気持ちをもてること、それが「大きな心」と言えます。もちろん、互いに、直すべきことがあれば注意しあい、ダメなことはダメだよと教えてあげたり、アドバイスをしたりすることは必要です。でも、差別したり嫌ったりするのは、人として考えるべき行動です。
 成長期の時期においては、誰もが完成した人格をもっているわけではない。成長途上の状態で、心が大きく成長していない人も多い。これから少しずつ成長し、心も大きくなっていくのだろうなと思う。
 しかし、運命のいたずらか、ちょっとした「きっかけ」から相性が合わないだけのことで相手を攻撃し、相手が悲しい思いをすることがある。悲しい思いをした人は、「たとえ一部の1人の敵がいたとしても、それ以外の大多数は味方である」と信じてほしい。1%と考えたら、100人中に敵は1人、仲間は99人(自分を除けば98人)ということになる。その1人からすると、その行為が知られたら「その人の敵は99人になる。」ということである。その人は、早くそれに気づいてほしい。そして少しずつ心が大きくなっていくように意識してほしい。そうすれば必ず成長して大きな心がもてるようになってくると思う。
 世の中、大人になっても「心が小さい」という人もいます。そうならないように、一歩一歩、失敗しながらでもいい、人格を成長させ、人としての器(うつわ)の大きな人になってほしい。