とおい青春時代の淡くほろ苦い思い出

思い起こすと、高校生の頃が、我が人生最高かつ唯一のモテ期であった

高二の時、ある女子が父親の仕事の関係で転校して来た

当時は中の下くらいのレベル高だったから、途中から転校して来た彼女は、実はもっといい高校に行けるデキる人だったと思う。

名前を「小百合」と言った。

その頃は
正子とか和子とか好子とか恵子とか
「子」が付く名前が主流で
由美とか朱美とか「子」の付かない名前に
何故か憧れがあって、

小百合と聞いて、あの吉永小百合の小百合かよ!と気になっていた

女子の制服は、
地元で人気のある(胸元が開いた)セーラ服だったが、
しかし、彼女は唯ひとり、彼女のポリシーか胸元を隠す胸当てをしてた

三年になって、成り行きで小百合さんと付き合うことになるのだが、
実は、その時既に付き合っている人がいた。

つまり、二股!
薄々、感ずかれていたが、「君が本命だから!」なんて最低のクズな言い訳でダラダラ付き合っていたが
良心の呵責に苛まれてか、恋愛ごっこを演じてみたかったんか、小百合さんに別れようと切り出した

すると、小百合さんが言った言葉

「それなら、どうしたらいいか一緒に考えましょ」
小さな公園のブランコで言われました。

ちゃら男に勿体ない、しっかりオトナびた

素敵な言葉だと思いました。

その後、結局わたしが愛想を尽かされるように終わってしまった恋でした。

高校卒業後、町でバッタリ出会って珈琲☕️を飲みました。
「お砂糖幾つ」と聞かれ
ドキドキしながら、ひとつと答えた。


それ以来、とてもながいあいだ
会っていない。

若いときは、
誰かにバッタリ出会うということが、珍しくなかったが

大人になってからは、不思議にそんな偶然がなくなってしまった。


青春時代の出会いと別れ
きっとあの頃は、神様がいたのかも知れない。



たとえ終着駅がサヨナラであるとしても

めぐりあいというのが私は好き