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仕様変更でマイページが見えなくなり、アメブロ全般から遠のいてます。
でも、直接、管理ページに入れば更新はできる…
▼事情説明
アメブロの代わりに、下記の3コンテンツが稼働中。
- X(旧Twitter):ちょっとした雑談
- note:しっかりめの雑談
- カクヨム:小説
おつかれさまです
カクヨムにて、
を新規投稿しました。
- あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
アメブロ更新がぜーんぜん間に合ってませんが、
最新話進んでます。
ヴァレ・ド・ヴィリヴィルは、辛抱強い調査と豊富な資料によって、シャルル七世に関する最後の情報を与えてくれたように思う。
それなのに、この不格好な著書は何なんだ!
いくつかの評価は、ほとんどファンタジーだ!
何よりも、プランとメソッドが欠如している!
実際、この膨大な研究は、一般大衆よりも研究者を対象にしたレパートリーと見るべきだろう。ヴィリヴィルの仕事は、シャルル七世のすべてを知る上で、大きな助けになった。
------(中略)------
彼が取り組んだ「シャルル七世」というテーマは、著書三冊では十分に扱い切れていない。真のシャルル七世の歴史はまだ書かれていない、これからやる仕事が残っているのだと認識せざるを得ないのも事実である。
それでは、ヴァレ・ド・ヴィリヴィルが長年研究し尽くした国王とその治世をどのように評価したかを見てみよう。
シャルル七世は最初、ヴィリヴィルの前に「狂気の子」として現れた。生まれつき「お人好しで臆病な気性」を持っていたが、彼の能力の発達はさまざまな原因によって遅れていた……。
カクヨムでここまでの話を書くにあたって、
大いに頼っているガストン・ボークールが
「この不格好な著書は何なんだ!」と
キレ散らかしているのがおもしろすぎた。
最後、ヴィリヴィル(名前の語感がおもしろい)
の語り口と締めくくりがとてもいい。
おそらく、厳しい審判の天秤にかければ、シャルル七世の欠点や過ちは、善行や称賛に値する資質を上回るだろう。結局、彼は「平凡な人物」という評価になる。
道徳的な問題が何であれ、王の「私的な人格」は「公的な人格」の陰に隠れてある程度は消えてしまう。君主を批評するとき、第一に考えなければならないのは「王室の顔」としての評価である。
------(中略)------
人と行動は過ぎ去ってゆくが、王と制度は残り続ける……
いい最終回になった!
うそです、もう少し続くんじゃよ…
続きはカクヨムにて。
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▼歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
- 暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
- シャルル七世の歴史的な運命
- 15世紀:同じ時代に生きた人の評価
- 16世紀:没後100年「怪物のような王」
- 17世紀(1)王室の歴史家「フランスの修復者=中興の祖」
- 17世紀(2)最初の科学的研究「歴史家の義務」
- 18世紀(1)「幸運な愚王か、賢君か?」
- 18世紀(2)ヴィラレ神父の『フランス史』
- 18世紀(3)フランス革命時代「君主として、個人として」
- 19世紀初頭(1)ミニエの熱烈な『賛辞』
- 19世紀初頭(2)ブルゴーニュ派から見たシャルル七世
- 19世紀初頭(3)ヴィルマン「柔らかく軽やかな手」
- 19世紀半ば(1)経済学者シスモンディ「最大の功績は、戦争に持ち込んだあるモノ」
- 19世紀半ば(2)アンリ・マルタンの『フランス史』
- 19世紀半ば(3)『フランス史』ブーム——ラヴァレ、ルロワ
- 19世紀半ば(4)『フランス史』ブーム——ミシュレ、ローランティ
- 19世紀半ば(5)アカデミーの歴史家——ミニエ、オーザンヌ
- 19世紀半ば(6)アカデミーの歴史家——ジェラール、キシェラ
- 19世紀半ば(7)近代君主制のアーキタイプ
- 19世紀半ば(8)財務卿ジャック・クールの視点から
- 19世紀後半:新しい『フランス史』(1)炎上
- 19世紀後半:新しい『フランス史』(2)異議あり
- 19世紀後半:イポリット・ダンシン「救いがたい王」
- 19世紀後半:アントワーヌ・ダレスト『フランス史』ゴベール大賞受賞作
- 19世紀後半:ヴァレ・ド・ヴィリヴィルの膨大な研究と残された仕事
\ここから下は自著の紹介/
自著など
📕最新作:アレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』
全五幕の歴史・悲劇を翻訳。現在、カクヨムで公開中。
📕新刊:十九世紀の異端科学者はかく語る: ダーウィンの愛弟子ラボックの思想と哲学
ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
📕既刊:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念に書籍を出版。
デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました。