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仕様変更でマイページが見えなくなり、アメブロ全般から遠のいてます。
でも、直接、管理ページに入れば更新はできる…
▼事情説明
アメブロの代わりに、下記の3コンテンツが稼働中。
- X(旧Twitter):ちょっとした雑談
- note:しっかりめの雑談
- カクヨム:小説
カクヨムにて、
を新規投稿しました。
- あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
アメブロ更新が間に合ってませんが、最新話進んでます…
- 19世紀後半:新しい『フランス史』(1)炎上
- 19世紀後半:新しい『フランス史』(2)異議あり
- 19世紀後半:イポリット・ダンシン「救いがたい王」
- 19世紀後半:アントワーヌ・ダレスト『フランス史』ゴベール大賞受賞作
アンリ・マルタンの新しい『フランス史』で
描写されたシャルル七世に対する反論が
巻き起こってます。
この論争の結果、どれほど無知な陪審員が見ても、
「この歴史家(マルタン)は的外れで、彼の評価は偏見に満ちている」
という感想で一致した。
反論の弁は、原文を見ていただくとして。
要約すると、
歴史家の権威を使った
イデオロギー煽動、印象操作
について問題提起されている。
自由主義者の著アンリ・マルタンは、
復古王政と当時のシャルル10世を嫌っていて
その煽りで、
国難を乗り越えた同名の王「シャルル七世」に
偏見を持っているのではないかと
指摘されています。
マルタンは政治的な信念のために
歴史家としての矜持を曲げた…と。
今の歴史界隈、創作界隈でもよくある話。
スピ界隈も同じく。
非物質な存在からのメッセージとして
個人的な思想、正義感を代弁させることに
あやうさを感じているのでね…
マルタンの反論に対する、さらなる反論も。
シャルル七世の復権を、まじめに追求する人たちにとっては残念なことだが、
この王子の生涯と行動に関する当時の文献は、彼の性格が「不治の病」に冒されており、救いようがないことを間違いなく示している。
彼の人生は、嘆かわしい失敗の連続にすぎない……
当時の年代記を読めば、シャルル七世は30歳になるまで、
誰かに必要とされることもなければ、どこかに帰属することもなかった
------(中略)------
彼の人生を占めているのは、少年時代を荒廃させた疑惑と恐怖である。
恐ろしい悩みにさいなまれ、彼は民衆の目を避け、愛されていた都市さえ避けた。
すごい批判されててウケる
愛されることが怖い…?
いかにも子供時代のトラウマっぽい。
もしかしたら、
リッシュモンを避けていた理由かもしれない。
こっち来んな! 私に好意を向けるな!!って
内なるシャルルさんは、
「そういう感傷的な解釈はいらない。単に偏屈なだけだ」
と言ってますが、どうでしょうね
続きはカクヨムにて。
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▼歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
- 暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
- シャルル七世の歴史的な運命
- 15世紀:同じ時代に生きた人の評価
- 16世紀:没後100年「怪物のような王」
- 17世紀(1)王室の歴史家「フランスの修復者=中興の祖」
- 17世紀(2)最初の科学的研究「歴史家の義務」
- 18世紀(1)「幸運な愚王か、賢君か?」
- 18世紀(2)ヴィラレ神父の『フランス史』
- 18世紀(3)フランス革命時代「君主として、個人として」
- 19世紀初頭(1)ミニエの熱烈な『賛辞』
- 19世紀初頭(2)ブルゴーニュ派から見たシャルル七世
- 19世紀初頭(3)ヴィルマン「柔らかく軽やかな手」
- 19世紀半ば(1)経済学者シスモンディ「最大の功績は、戦争に持ち込んだあるモノ」
- 19世紀半ば(2)アンリ・マルタンの『フランス史』
- 19世紀半ば(3)『フランス史』ブーム——ラヴァレ、ルロワ
- 19世紀半ば(4)『フランス史』ブーム——ミシュレ、ローランティ
- 19世紀半ば(5)アカデミーの歴史家——ミニエ、オーザンヌ
- 19世紀半ば(6)アカデミーの歴史家——ジェラール、キシェラ
- 19世紀半ば(7)近代君主制のアーキタイプ
- 19世紀半ば(8)財務卿ジャック・クールの視点から
- 19世紀後半:新しい『フランス史』(1)炎上
- 19世紀後半:新しい『フランス史』(2)異議あり
- 19世紀後半:イポリット・ダンシン「救いがたい王」
- 19世紀後半:アントワーヌ・ダレスト『フランス史』ゴベール大賞受賞作
\ここから下は自著の紹介/
自著など
📕最新作:アレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』
全五幕の歴史・悲劇を翻訳。現在、カクヨムで公開中。
📕新刊:十九世紀の異端科学者はかく語る: ダーウィンの愛弟子ラボックの思想と哲学
ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
📕既刊:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念に書籍を出版。
デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました。