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仕様変更でマイページが見えなくなり、アメブロ全般から遠のいてます。
でも、直接、管理ページに入れば更新はできる…
▼事情説明
アメブロの代わりに、下記の3コンテンツが稼働中。
- X(旧Twitter):ちょっとした雑談
- note:しっかりめの雑談
- カクヨム:小説
カクヨムにて、
を新規投稿しました。
- あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
アメブロは後回しになりがちですが
一応、毎日1〜2回更新を続けています…
紹介を兼ねて、最近の更新分から一部引用します。
ベンヤミン・ジェラールとジュール・キシェラは、19世紀を代表する歴史学者で、フランス国立古文書学校(École des chartes)の理事を務めている。この矛盾だらけのテーマ——シャルル七世について、二人の碩学はどう見ているだろう。
銀行員から歴史学者に転向したジェラールは、修道院が所蔵する膨大かつ貴重な古文書をいくつも刊行し、多くの歴史家たちが彼の仕事の恩恵にあずかっている。9世紀の住民台帳『ポリプティク・イルミノン(Polyptique d’lrminon)』を整理したまじめな編集者は、シャルル七世について次のように語っている。
————————————
シャルル七世の治世下で、王権は至るところに浸透し、勝利を収めた。
現代の歴史家はこの王子に高い評価を与えていないが、権力の二大基盤である財政と武器は、シャルル七世の時代に「公的な税制」と「常備軍の創設」によって確実に保証されるようになった……。
フランスには多額の歳入があり、すべてのニーズを満たすために十分な財政組織があった。
また、シャルル七世は、攻撃も防衛もいつでも対応できる常備軍を持つことで、古い封建制を終わらせ、武装兵は恒久的な仕事と固定給を手に入れることができた。
ここで言う「現代の歴史家」は19世紀半ばですが
170年以上経過した21世紀現在のシャルル七世評も
それほど変わってない(高い評価を与えていない)のが
残念すぎる…
シャルルさんが好きなフォロワーさんも
ぜひ布教してほしい…
そして、後半のキシェラ
シャルル七世に対して
辛口(原文を直訳すると「敵意がある」)なことで
よく知られているらしいのですが
シャルル七世は、王位を向上させた数少ない王子の一人である。
しかし、治世の初めは、のちに示すような美徳を備えていなかった。なぜなら、彼は美徳の芽を持ってはいたものの、生まれながらの欠点、特に生い立ちからくる悪影響によって、その美徳を損なってしまったからである。
------(中略)------
このことが、自分自身に対する大きな不信感と、自分の名のもとに行われた犯罪の恐怖と相まって、
シャルル七世は君主として適性があるにもかかわらず無気力になり、頭の良さにもかかわらず状況を理解しようとせず、優しい性格にもかかわらず陰険で頑固になってしまった。
- 君主として適正があるのに無気力
- 頭がいいのに状況を理解しようとしない
- 優しい性格なのに陰険で頑固
褒めているのか貶しているのかわからないな
ただのバカではないけれど、名君だったと言い切れない。
屈折したキャラクターの複雑な内面が浮き彫りになってきますね。
矛盾しているのは「歴史家の評価」だけじゃない。
シャルル七世自身が「矛盾した人格」を備えている。
そんな印象
続きはカクヨムにて。
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▼歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
- 暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
- シャルル七世の歴史的な運命
- 15世紀:同じ時代に生きた人の評価
- 16世紀:没後100年「怪物のような王」
- 17世紀(1)王室の歴史家「フランスの修復者=中興の祖」
- 17世紀(2)最初の科学的研究「歴史家の義務」
- 18世紀(1)「幸運な愚王か、賢君か?」
- 18世紀(2)ヴィラレ神父の『フランス史』
- 18世紀(3)フランス革命時代「君主として、個人として」
- 19世紀初頭(1)ミニエの熱烈な『賛辞』
- 19世紀初頭(2)ブルゴーニュ派から見たシャルル七世
- 19世紀初頭(3)ヴィルマン「柔らかく軽やかな手」
- 19世紀半ば(1)経済学者シスモンディ「最大の功績は、戦争に持ち込んだあるモノ」
- 19世紀半ば(2)アンリ・マルタンの『フランス史』
- 19世紀半ば(3)『フランス史』ブーム——ラヴァレ、ルロワ
- 19世紀半ば(4)『フランス史』ブーム——ミシュレ、ローランティ
- 19世紀半ば(5)アカデミーの歴史家——ミニエ、オーザンヌ
- 19世紀半ば(6)アカデミーの歴史家——ジェラール、キシェラ
\ここから下は自著の紹介/
自著など
📕最新作:アレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』
全五幕の歴史・悲劇を翻訳。現在、カクヨムで公開中。
📕新刊:十九世紀の異端科学者はかく語る: ダーウィンの愛弟子ラボックの思想と哲学
ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
📕既刊:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念に書籍を出版。
デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました。