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少し前に予告していたこちら。
今年は没後563年。各時代の歴史書に書かれているシャルル七世評が乱高下しすぎで面白かったので、週末にまとめる予定です https://t.co/LIza16PEv1
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) April 4, 2024
カクヨムにて、
を新規投稿しました。
一挙に3話分を公開中!
各時代の歴史書に書かれている
「フランス王シャルル七世」の評価が
乱高下しすぎで面白かったので
歴史家たちのポジショントークの
移り変わりをまとめました。
ちなみに、執筆時点(2024年)で
即位602年、没後563年になります。
紹介を兼ねて、
から引用します。
ある学者の言葉を借りれば、「歴史家には崇高な特権」がある。
特定の時代・人物について、数百年におよぶ悪意や誤解、それによって下された偏見という判決を、壮大な再審査のプロセスを経て、断ち切る能力を持つという意味だ。
シャルル七世ほど、歴史家によって矛盾した評価をされている王はいない。
ある人は「快楽(plaisirs)におぼれ、弱々しく、のんきで、利己的で、元気のない哀れな王子」というが、勝利王という二つ名を認めている別の人は「傑出した資質を備え、勇気があり、忍耐強く、王政の真の救世主」だという。
しかし、もっとも広く受け入れられている一般論によれば、「シャルル七世には人格がなく、個人的な価値もない」
------(中略)------
シャルル七世の控訴(再審査)を認めずに、断罪する(有罪判決を受ける)には、もっと多くの証言が必要だろうか。
「快楽(plaisirs)に耽る亡国の王」
「義務を忘れて、怠惰でありながら復権した王」
シャルル七世は、後世の人々の目にはこのように映った。
快楽(plaisirs)を強調しているのは理由がありまして…
シャルル七世にまつわる記述には、
快楽におぼれる…とか、快楽に耽る…といった文言が
よく出てきます。
日本人の感覚としては
いかがわしい、インモラルで
退廃的なイメージが思い浮かびますが
原文をたどると「plaisirs」
アメブロで私の前世探索を見守ってきた
フォロワーさんはお気づきでしょうか。
ラボックさんのベストセラーになった
著書のタイトルは『The Pleasures of Life』
英語のPleasuresと、フランス語のPlaisirsは同じ意味です。
ジョン・ラボックの本を読めば一目瞭然ですが、
Pleasuresにいかがわしい意味はありません。
満ち足りた人生、幸福の追求…そういう内容です。
思いがけないところから、
シャルル七世とジョン・ラボックの共通点が判明して
やっぱり中身(魂)が同じだなーなんて。
シャルル七世の書簡は、ほとんどが公文書で
個人的な思想や考えはそれほどわかりませんが、
ラボックさんの快楽の本w と合わせて読むと
理解が深まりそう。
話の続きはカクヨムにて。
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▼歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世
新規投稿の3話目「15世紀:同じ時代に生きた人の評価」
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) April 7, 2024
シャルル七世が死去して間もない頃、ルイ十一世〜シャルル八世時代の記録。亡き王に捧げた弔辞といったところ。
- 歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世 - カクヨム https://t.co/hz4FnHfrfn
\ここから下は自著の紹介/
自著など
📕最新作:アレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』
全五幕の歴史・悲劇を翻訳。現在、カクヨムで公開中。
📕新刊:十九世紀の異端科学者はかく語る: ダーウィンの愛弟子ラボックの思想と哲学
ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
📕既刊:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念に書籍を出版。
デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました。