前回の続き。
詩の作者レファアト・アラリール(Refaat Alareer)氏
についてわかったこと。
ガザ・イスラム大学の教授で詩人。
避難先の学校で、イスラエル軍からの電話で
居場所を特定したことと殺害を予告されたため、
周りに被害がおよぶことを避けるために
避難所を離れ、妹の自宅に移動。
そこが爆撃されて、妹の家族もろとも亡くなった。
これらの経緯から、この詩は
やっぱり遺言の意図があったのではないかと
ガザ・イスラム大学は、
ハマスと関わりがあるともいわれているが真相は不明。
イスラエルとパレスチナ。ユダヤ教とイスラム教
双方に長い歴史があり、それぞれに正義があり、さまざまな事情がある
これは、ロシアとウクライナも同じ。
私みたいな遠方に住む部外者には問題の表層しか見えない。
当事者の信念や因縁、裏側の事情はほとんどわからないだろう。
だから、どちらかに肩入れすることは避けたい。
ただ、立場や思想・信条が何であろうと、
人の尊厳を踏みにじり晒し者にする行為が起きていることに
強い怒りと悲しみを感じている(この文脈は、詩人の死とは別件)
ひとつだけ確かなことは、
この詩をひと目見たときに、私の心が強く感銘を受け、
広く知られてほしいと思った。それだけは本当。
余談。過去に何度か、星読みとしての見解を書いたけど
たぶん2027年ごろまで悲惨な世界情勢が続くと考えられる。
日本がいつまで平穏でいられるかわからないが、
可能な限り、善意の側に立っていたい。
▼「7番目のシャルル」本編
\ここから下は自著の紹介/
自著など
📕最新作:アレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』
全五幕の歴史・悲劇を翻訳。現在、カクヨムで公開中。
📕新刊:十九世紀の異端科学者はかく語る: ダーウィンの愛弟子ラボックの思想と哲学
ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
📕既刊:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念に書籍を出版。
デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました。