
本日7月22日は、勝利王シャルル七世の命日。享年58歳。
そういえば今日は推しの命日✝️
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) July 22, 2023
7/22朝、病床で目覚めた王(シャルル七世)は臨終に付き添う司祭に「今日は誰の祝日か」と聞いた
「マグダラのマリアの祝日です」
「そうか。あの罪深い女の祝日に、世界一罪深い男が死ぬのだな。神の御心に感謝しよう」と言い残し、その日の午後、従容として旅立った https://t.co/8LxBIluSHC pic.twitter.com/FTAn5wTAml
七月二二日の朝、彼は死の床に付き添う司祭に「今日は誰の祝日か」と聞いた。
カトリックの暦には、毎日、その日の守護聖人が記されているのである。
「今日は、マグダラのマリアの祝日です」
「そうか。あの罪深い女の祝日に、世界一罪深い男が死ぬのだな。神の御心に感謝しよう」と言い残し、その日の午後、従容として黄泉の国に旅立った。
【従容】危急の時でも動揺しないでおちついている様子。
なお、死因は…
1461年、足の傷(腫瘍とも)を手術する予定でしたが、
息子ルイ11世による暗殺計画が発覚して手術は中止。
死期を悟ったシャルル七世は自分の意志で食事を断ち、
餓死を選んだともいわれています。
さらに付け加えると、
シャルル七世がジャンヌ・ダルクを見殺しにしたという
イングランド側の主張を信じている人は、
この死に様を「ざまぁ」と考えているそうで
シャルル七世自身も過酷な生涯を送っていて、
それでも腐らずに立ち止まらなかった人なんだけどな😢
悪印象と評価がつらすぎる!😭
今朝、こんなツイートを見かけた。
歴史クラスタ、推しに関してショボンとなることはありますか?
— ゆずゆ (@yuzuyu_0413) July 21, 2023
シャルルさんに関しては、①と②だなぁ🤔
日本人が世界史データを参照するとき、
一番ハードルが低いのは英語です。
当然ながら、英語データは英米主観(イギリス史観)だから
イングランドの敵だったシャルル七世は
ネガティブに書かれやすい。そういう事情もある。
しかし、冷静に考えて、
不正な裁判でジャンヌ・ダルクを火刑にしたのは
イングランド側なのに、
「救えなかった」ことを見殺しにしたと解釈して
シャルル七世を責めるのはどう考えてもおかしいと思う。
死ぬ間際に、
「世界一罪深い男が死ぬのだな。神の御心に感謝しよう」
と言い残した心境を考えると、とてもしんどい。
ジャンヌ火刑後のシャルル七世の動向については
この辺でまとめています。
ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化しました。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろしています。
カクヨム版『19世紀の異端科学者はかく語る』は序文を残して削除。
代わりに、新章「訳者の感想文」を掲載しています。
翻訳者だって、ひとりの読者として感想書きたい!そんな主旨です。