ヒヨコ初めての方向け紹介文:①ガイドのグレイさんと私(2018年1月13日up、2023年4月22日追記)

 

 

本日7月22日は、勝利王シャルル七世の命日。享年58歳。

 

 

 

 

七月二二日の朝、彼は死の床に付き添う司祭に「今日は誰の祝日か」と聞いた。

カトリックの暦には、毎日、その日の守護聖人が記されているのである。
「今日は、マグダラのマリアの祝日です」
「そうか。あの罪深い女の祝日に、世界一罪深い男が死ぬのだな。神の御心に感謝しよう」と言い残し、その日の午後、従容として黄泉の国に旅立った。

 

従容しょうよう】危急の時でも動揺しないでおちついている様子。

 

 

なお、死因は…

1461年、足の傷(腫瘍とも)を手術する予定でしたが、

息子ルイ11世による暗殺計画が発覚して手術は中止。

 

死期を悟ったシャルル七世は自分の意志で食事を断ち、

餓死を選んだともいわれています。

 

さらに付け加えると、

シャルル七世がジャンヌ・ダルクを見殺しにしたという

イングランド側の主張を信じている人は、

この死に様を「ざまぁ」と考えているそうで

 

シャルル七世自身も過酷な生涯を送っていて、

それでも腐らずに立ち止まらなかった人なんだけどな😢

悪印象と評価がつらすぎる!😭

 

 

 

image

 

 

 

今朝、こんなツイートを見かけた。

 

 

 

シャルルさんに関しては、①と②だなぁ🤔

 

日本人が世界史データを参照するとき、

一番ハードルが低いのは英語です。

当然ながら、英語データは英米主観(イギリス史観)だから

イングランドの敵だったシャルル七世は

ネガティブに書かれやすい。そういう事情もある。

 

しかし、冷静に考えて、

不正な裁判でジャンヌ・ダルクを火刑にしたのは

イングランド側なのに、

「救えなかった」ことを見殺しにしたと解釈して

シャルル七世を責めるのはどう考えてもおかしいと思う。

 

死ぬ間際に、

「世界一罪深い男が死ぬのだな。神の御心に感謝しよう」

と言い残した心境を考えると、とてもしんどい。

 

ジャンヌ火刑後のシャルル七世の動向については

この辺でまとめています。下矢印

 

 

 

 

 

 

 

ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化しました。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろしています。

 

 

 

 

 

カクヨム版『19世紀の異端科学者はかく語る』は序文を残して削除。
代わりに、新章「訳者の感想文」を掲載しています。

翻訳者だって、ひとりの読者として感想書きたい!そんな主旨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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📕【完結】7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王は少年時代を回顧する〜(表紙絵あり)

 

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📕7番目のシャルル、聖女と亡霊の声 〜百年戦争に勝利したフランス王は600年ぶりに復活したので文句を言いたい〜

 

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