最近のSNSはとても優秀。

検索・閲覧履歴などを元に、

ユーザの興味の対象を予測して、

関連情報を上げてくれます。

 

私の場合、小説と歴史と、

特に百年戦争関連が多いです。

テンション上がる話題もありますが、

地雷も埋まっているから油断できない。

 

シャルル七世はジャンヌ・ダルクを見捨てた見殺しにした説が

あふれていて、うかつに触れるとダメージを受ける。

 

 

 

 

 

 

近々、ジャンヌ関係の舞台公演があるそうで、

Twitter上で、宣伝チラシを見かけました。

一部を抜粋します。

 

異端者として汚名を着せられ火炙りとなり、灰はセーヌ川へ流された。

死して尚葬られることも神の元に行くことも許されず、魂すら踏みにじられる。

それから25年後、戦争が終結。

かつて異端者として少女を火刑に処したフランスは一転して少女の「人間」としての権利を復活すべく復権裁判を開く。

遺族や戦友、そして国家をも巻き込んだこの裁判において、少女の名は息を吹き返す——

 

 

かつて異端者として少女を火刑に処したフランス?

 

違いますよ。

イングランド支配下のフランスで火刑に処されたのであって、

フランスがジャンヌ・ダルクを火刑にしたのではないです。

 

それと、「一転して」と書かれると、

フランスが手のひらを返して

態度を変えたみたいですがこれも違う。

 

シャルル七世支配下のフランスは

ジャンヌ生存中〜火刑〜復権裁判まで

終始一貫しています。

 

そもそも、異端裁判は教会の管轄下だから、

世俗の王(シャルル七世)は手出しできません。

 

それでも、異端裁判中、

当時のルール下でジャンヌ解放のために

手を尽くしてもいる。

 

例えば、バーゼル公会議に

シャルル七世本人が出席して教皇に謁見したり

(代理出席で済ませることが多い)

ジャンヌがシノン城へ来たときに

シャルル七世側の聖職者(異端審問官)が調べた

身元調査結果を各所に送付するなど。

 

結果的に、助けられなかったけど、

見捨てたり見殺しにはしていませんよ。

 

 

 

公演前だから、舞台の内容はわかりませんが。

もしかしたらパンフではミスリードを誘う目的で「フランスが火刑にした」と書いている可能性も…?

 

少なくとも、この宣伝チラシの内容は

「汚名を着せられた」ジャンヌを憐れむ文脈で、

フランス(シャルル七世)に汚名を着せています。

 

 

 

歴史創作は、史実そのままとは限らない。

それは重々理解しているけれど…

 

昨年来、演劇界の苦境を知っているので、

公演に水を差したくないのですが

(だから劇団へのリンクは貼らなかった)

当時のフランスおよびシャルル七世への悪評が

また再生産されているのを見過ごせませんでした。

 

 

 

↑の言い分、キツイかな。

noteやTwitterで公開したらまずいだろうか。

 

ジャンヌを見捨てた説、フランスは態度を一変させた説に

「違う!」と主張したいし、拡散もしたい。

でも、炎上がこわい…

 

 

 

 


 

このブログの前世探索関連でおなじみ、

勝利王シャルル七世シャルルさんの話をまとめました。

 

歴史小説にカテゴライズされてますが、

信念体系領域などスピリチュアル要素が

欠かせない物語です。

 

講談社のレジェンド賞で最終選考に残るなど、

アマチュアにしては面白い小説が書けていると思います。

よろしければご一読ください。

 

 

アルファポリス版・7番目のシャルル

歴史・時代小説大賞にエントリーしました。

\読者投票の最終結果は4位でした!/

 

 

 

各サイトで評価・ブクマなど応援していただけたらありがたいですがあせる

わずらわしさも理解できますので無理のない範囲でよろしくお願いします。