思いがけず、続いてしまいました。
前回:ラボックさんの本「デジタルアーカイブ」




前回、「ラボックさんの本がAmazonにあった!」と書きました。
これだけでも相当ビックリ!でしたが。

Baron Avebury(エイブベリー男爵)を抜いて名前のみで検索したら、Amazon内で781冊も出てきて目を疑いました。

検索結果には、無関係の書籍も混ざってましたが、ざっと見たところ19世紀のラボックさんの著書が多数。

同じタイトルの書籍でも、英語版(英国向け、米国向け)の他にフランス語版・ドイツ語版があったり、分厚いハードカバーの原著を現在は分冊していたり。
おかげで、冊数がやたら増殖しているようで。





ついに日本語版まで見つけてしまいました。
前回画像を載せた「The Use of Life」が、明治時代に「人生の妙味」というタイトルで邦訳出版されています。

Googleブックスで「人生の妙味」「非官営論: 全」「平和と幸福」の3冊を発見。

inauthor:"John Lubbock" - Google 検索

「人生の妙味」と「平和と幸福」は、人生哲学を交えたエッセイ。
「非官営論: 全」は、公共事業と民業と課税に関する専門書。

日本語なら読めるのではとチャレンジしましたが、文語調の「〜候(そうろう)文」に馴染めなくて挫折しました。
英語に慣れている人でしたら、原著の方が読みやすいと思います。
私は英語が壊滅的に苦手なので、読む気も起きません。


そんな訳で、読むことを挫折しましたが。
「人生の妙味(原題:The Use of Life)」の冒頭、序文で「日本で翻訳出版したい筆者がラボックさんに会いに行ったエピソード」が記されていて、そこだけは読みました。

何度も手紙を書いたら朝食会に招待されたこと。
同席した人たちと、奥さんと娘さんのこと。
そのときに交わした会話。
ラボック卿の人とナリ。

他愛ない出来事ですが、事細かに書かれていて妙に面白かったです。気が向いたら、その部分だけさくっとご紹介するかもしれません。

英国紳士(ジェントル)の見本のような人だったらしいよ〜。